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クランチロール ビンセント・ショーティノ社長に聞く

日本アニメ違法アップロードへの最善策は海外での有料配信

2009年10月16日 18時00分更新

文● アスキー総合研究所/聞き手●遠藤 諭

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 ネットでのコンテンツの広がりには、いくつかの形がある。ひとつはGoogleやYouTubeのように、ひたすら無料で配る発想。もうひとつは、iTunesのようなストアによる、有料のコンテンツ販売。それから、Amazonのような紙の本を売るというリアルとの関係の中で、ビジネスをやる場合もある。

 クランチロールは、Google型とiTunes型の中間ともいえる。有料サービスを開始してまだ1年も経過していないのに多数の会員を確保しているのは、SNSの存在が大きいだろう。7ドル定額制で連想されるのは、DVDレンタルの「Netflix」だ。同社は、1ヵ月借り放題という定額制やWish list、友だちが何を見たか分かるソーシャル的な仕組みも持っている。

 一方、ショーティノ氏は、いかにして違法なファンサブが駆逐されつつあるかということも語っている。クランチロールのライツホルダー向けの管理ツールでは、YouTubeやDailymotionといった他の動画共有サイトで、自社のコンテンツの(違法に)アップロードされている状況が分かる仕組みが用意されている。これは、アップルがiTunesを始めるときに、音楽出版社を説いて回ったときと同じロジックである。

 クランチロールのスタンスは、GoogleとiTunesの中間くらいなので、コンテンツを安く大量に配るという路線である。ネットのお約束を、よく理解している会社ということだ。日本のアニメを主軸とするクランチロールは、コンテンツ業界にとってきわめて重要かつ特別な存在である。こうしたサイトの登場をどう捉え、彼らとどう賢くやっていくのかというお題が与えられているのだともいえる。


ショーティノ氏も登壇するシンポジウムが開催されます


 今回インタビューしたショーティノ氏をはじめ、マイクロソフトの上代晃久氏、慶應義塾大学の中村伊知哉教授、経産省メディアコンテンツ課の信谷和重氏らが、日本のコンテンツおよびコンテンツ企業の将来を握っている、デジタルやネットとの関わり方について語るシンポジウム『デジタルを味方に付けろ! ジャパンコンテンツ』が、10月22日(木)の18時30分より、秋葉原UDX 2F AKIBA SQUAREにて開催されます(モデレーターはアスキー総研所長の遠藤 諭)。


 このシンポジウムはコンテンツの祭典「秋葉原エンタまつり2009」の一環として行なわれ、フランスで開催されたJAPAN EXPOで経済産業省が行ったユーザーアンケート結果や、米国でのコンテンツ配信の事例などを紹介します。Windows 7の発売日である10月22日に、ネット時代のメディア環境やコンテンツの世界でやるべきものは何かを問います。


 参加は無料(エントリーは必要になります)ですので、ぜひご応募・ご参加ください。


 詳細・お申し込みは、「秋葉原エンタまつり2009 」公式サイトをご覧ください。。

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