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あなたの知らないWindows ― 第13回

Windows 7での地デジ録画はどうなった?

2009年10月15日 12時00分更新

文● 山本雅史

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 Windows 7は標準で、地上デジタル放送(以下地デジ)対応機能を搭載している。Windows Vistaの際は、別途「Windows Media Center TV Pack」を導入したり、サードパーティーが独自に開発したソフトウェアを使うことで、地デジに対応していたのとは大違いだ。

 そこで今回は、Windows 7での地デジ環境がどうなるかを解説しよう。今回は(株)アイ・オー・データ機器のPCIカード型地デジチューナー「GV-MVP/HX2」、Windows 7用のドライバー、地デジ視聴・録画ソフト「mAgicTV Digital」、DTCP-IP対応のLAN HDD(NAS)「HVL1-G」、DTCP-IP対応のネットワークメディアプレーヤー「AV-LS500VX」を試用してテストしている。

GV-MVP/HX2 GV-MVP/HX2
HVL1-G AV-LS500VX
HVL1-GAV-LS500VX

Media Centerか? 独自のTVソフトか?

 Windowsには、Vistaから「Windows Media Center」(以下Media Center)というメディアアプリケーション向けの統合ユーザーインタフェースが搭載されている。アナログテレビの視聴・録画や、前述のTV Packによる地デジ視聴・録画もこれで行なう。そのためWindows 7では、テレビ視聴や録画はMedia Centerに統合され、サードパーティー製の地デジ視聴・録画ソフトはなくなるのか、と思っていた。しかし現実には、Media Centerとサードパーティー製ソフトの2本立てとなっている。

 なによりも面倒なのは、Media Centerは専用の地デジチューナーカードを使う必要があることだ。そのため、ひとつの地デジチューナーを使い、Media Centerでも独自ソフト環境でも利用できるというわけではない。Media Center用の地デジチューナーカードを導入すると、それはMedia Centerでしか使用できない。

 アイ・オー・データがVista用に発売していた地デジチューナーカードも、Windows 7用のドライバーソフトやmAgicTVの対応版を導入することで、Windows 7環境で利用できる。しかし、この場合は、アイ・オー・データのmAgicTV環境でしか利用できない。

アイ・オー・データの地デジソフト「mAgicTV Digital」 アイ・オー・データの地デジソフト「mAgicTV Digital」(画面ははめ込み合成です)。32bit/64bit版のソフトが用意されているため、Windows 7では64bit環境で使ってみてほしい

 Media Centerと独自TVソフトのどちらが使いやすいかは、一概には言いにくい。ただ、利用シーンの違いはある。Media Centerはテレビと同じように、リモコンで操作したり、録画したテレビを見たりするという受け身的な使い方だ。

 サードパーティーの独自TVソフトは、パソコンで何か作業をしながら、デスクトップの端にテレビを小さく表示するといった使い方ができる。筆者は独自TVソフトの方が、多彩な機能があって使いやすいと思う。Media Centerは、Media Centerのウインドウ内ですべての機能を実現しているが、独自TVソフトでは複数のウインドウで、テレビ画面や番組表を表示する。仕事をしながらやネットサーフィンをしながらといった場合は、独自TVソフトの方が使いやすいだろう。

mAgicTVの番組表 mAgicTVのおまかせ録画設定
mAgicTVの番組表。専用ソフトだけあって、Media Centerよりも使いやすいmAgicTVの「おまかせ録画」設定。キーワードを入れておけばマッチした番組を自動的に録画できる
GV-MVP/HX2でも、TVチューナーカードとして認識はされる Media Centerに対応していないGV-MVP/HX2でも、TVチューナーカードとして認識はされる。しかし、チャンネル検出がうまくいかないため、Media Centerでは利用できない

 残念なのは、独自TVソフトを利用した場合は、Vistaと同じように画面がWindows 7 Basicに切り替わってしまうことだ。どうにかして独自TVソフトでも、Aero環境のまま使えるようにしてほしかった。いちいち、画面モードが切り替わるのは、どうしても違和感がある。

Windows 7でも、mAgicTV Digitalを起動するとWindows 7 Basicに切り替わってしまう Windows 7でも、mAgicTV Digitalを起動するとWindows 7 Basicに切り替わってしまう

 なお、アイ・オー・データの地デジチューナーは、Windows 7の32bit/64bit版の両方に対応している。Windows 7で64bit環境に移行しようと考えているユーザーにとってはありがたい。もちろん、すでに発売された地デジチューナーも32bit/64bit用のドライバーソフトがリリースされているため、Vista版を使っていたユーザーもWindows 7の64bit環境に移行できるだろう。

 また、同社のMedia Center用地デジチューナーカード「GV-MC7/VS」「同VZ」には、DTCP-IP対応のDLNAサーバーソフトや、BDへの録画番組書き込みプラグインが付属している。そのため、これらのチューナーならMedia Centerでも、mAgicTV環境とほぼ同じ機能を実現できる(番組表は無理だが)。

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