トータルで醸し出される柔らかさ
結局、衝動買いしたそのGMTマスターは、1981年初期のモデルだそうだ。前述のエレキギターに比べると、当然、ヴィンテージという範疇には入らないだろう。
ショーウインドウに収められたGMTマスターの第一印象は、何とも言えない「柔らかさ」だった。
ほとんどが金属でできた腕時計に、実際の柔らかさはないはず。しかし、年を経て少し疲労した金属パーツ、太陽の光でやや変色した24時間ベゼル、硬質のクリスタルガラスではなく傷付きやすいプラスチックの風防、トリチウム(夜光塗料)で書かれて文字盤上で繰り返される日焼けした11個の丸や方形の時刻インデックスなど、トータルで醸し出される柔らかさがそこにはあった。
時計屋さんの調整が完璧だったのか、機械式腕時計にも関わらず、今のところは精度も超優秀で、一日に2、3秒しか誤差が発生していない。
![]() | 24時間針や短針はサビが出始めているが、これも加齢による愛嬌なのでそのまま…… |
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![]() | プラスチック製の風防もデザイン的にはクリスタルモデルと似ているが、触った時の柔らかさや、指先に感じる温度がまったく違う。好みだが、筆者は圧倒的にプラ派だ |
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![]() | ロレックスのGMT Master(右)を真似したと言われることの多いセイコーの「グランドセイコー SPRING DRIVE GMT」(左)だが、手にすると両者はまったく異なる。SPRING DRIVE GMTに比較して、GMT Masterは小型軽量で扱いやすい |
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伝統あるロレックスは、実は「ヴィンテージ未満の良質腕時計」が市場にあふれる腕時計メーカーなのだ。決して安価ではないが、自分の判断で質のいいモデルを見つけ出せれば、一緒にエイジングしていくベストパートナーとなってくれるだろう。
![]() | 一緒に持つアイテムもこだわりたくなる。「ポジティブなエイジング・グッズ」かどうかが最重要項目だ |
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今回の衝動買い
アイテム:Rolex GMT Master 16750(1981年初期モデル)
直販価格:1990年代の「GMT Master II」を下取り+追加25万円(御徒町アメ横・サテンドール上野本店にて購入)
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T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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