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最強クラスの性能と約16時間駆動を両立──レッツノートS8

2009年10月19日 10時00分更新

文● 編集部、写真●パシャ

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標準版CPUの搭載で、処理性能向上

 Let'snote S8は、光学式ドライブを内蔵した2スピンドルタイプの12.1型モバイルノート。このセグメントは従来Let'snote Wシリーズの名称で展開されてきたが、この秋のモデルチェンジでワイド画面となり、シリーズ名も一新された。

 新しいLet'snote S8の最大の特徴は、Let'snoteのこのクラスでは初めて標準電圧版のCore 2 Duoプロセッサーを採用した点だ。搭載するCPUは店頭モデルの場合、Core 2 Duo P8700(2.53GHz)で、既存のLet'snote W8Gが搭載していた超低電圧版Core 2 Duo SU9400(1.40GHz)と比較して、約1.7倍高速な結果が出たという(パナソニック調べ)。

バックグラウンドでウィルスチェックを実行しながらWordおよびExcelで作業した場合の処理時間。OSはWindows Vista Business SP1、アプリケーションはOffice 2007、ウィルスバスター2009(パナソニック調べ)。

 とはいえ、通常版CPUの搭載は両刃の剣だ。高性能だが消費電力と発熱の大きくなるため(TDP比で約2.5倍の25W)、放熱設計などに改良が必要となる。そこで、同様に標準電圧版のCore 2 Duoを搭載するLet'snote Fシリーズと比較して、ファンの面積を30%縮小しながら厚さを倍の12mmにして必要な風量を確保。より小型のB5筺体でも十分な放熱性能が得られるよう配慮した。

Let'snote S8のメイン基板。ファンは直径29mmで厚さ12mm。ファン口径ではなく、厚みで風量を確保する仕組みで基板面積の縮小に貢献している

 CPUが改善されてもそのぶん駆動時間が短くなるのでは意味がない。Let'snote S8では標準電圧版CPUの搭載にも関わらず、バッテリー駆動時間はむしろ長くなっている。縮小した基板面積で空いたスペースに大型のバッテリーを搭載。低消費電力のLEDバックライトなども組み合わせ、JEITA 1.0測定基準で約16時間の長時間駆動を実現した。これならヘビーに通信しながら活用したとしても、実使用で丸一日使えるだろう。さらに本体重量も約1.32kgに抑え、シリーズならでのは軽さを維持している。

 DVDスーパーマルチドライブはパームレスト右側に装備。ふたが上方向に開閉するシェルドライブ機構を採用している。

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