超格安PCのオススメ構成はコレだ!(AMD編)
今度は、AMDプラットフォームでのオススメ構成を紹介しよう。
CPU:AMD「Athlon X2 5050e」 実売価格:6400円前後
AMDのバリューPC向けブランドとしては「Sempron」と呼ばれる製品があったのだが、「Phenom」の登場以降、Sempronは組み込み向けとしての性格が強くなり、「Athlon X2」がバリューPC向けという位置づけになっている。現在、市場に比較的潤沢に流通しているAthlon X2は、「Athlon X2 7750 Black Edition」と「Athlon X2 5050e」の2製品だ。前者はPhenomベース(K10コア)のCPUであるのに対し、後者はAthlonベース(K8コア)のCPUとなる。性能は前者のほうが高いが、1200円程度の価格差があるので、超格安にこだわるのならAthlon X2 5050eがオススメだ。Athlon X2 5050eもデュアルコアCPUであり、通常の利用には十分なパフォーマンスである。
マザーボード:ASUSTeK「M4A78-VM」 実売価格:8000円前後
Athlon X2 5050eはSocket AM2対応のCPUであり、Socket AM3対応マザーボードでは利用できず、Socket AM2/同 AM2+対応マザーボードと組み合わせる必要がある。Intel編と同様に、超格安PCを作るにはグラフィックス統合型チップセットを搭載したマザーボードを選ぶことがポイントだ。Socket AM2+対応のグラフィックス統合型チップセットとしては、AMD 760G/780G/785Gなどがある。これらから入手性や価格などから判断すると、AMD 780Gがオススメだ。ここでは、ASUSTeKのAMD 780G搭載マザーボード「M4A78-VM」を選んだ。
メモリ:Corsair「CM2X1024-6400」 PC2-6400 1GB×2 実売価格:3500円前後
Athlon X2 5050eはデュアルチャネルメモリインターフェースをサポートしており、パフォーマンスを発揮するには同容量のメモリを2枚差しする必要がある。32bit版のWindows 7を使うのなら、とりあえず1GB×2の2GBにしておけばよいだろう。M4A78-VMは、DIMMスロットを4つ備えているのでスペックに不満が出たときに増設できる。
その他必要なもの
HDDと光学ドライブ/OS/ケース/電源ユニットの選び方については、基本的にIntel編と同じなので、そちらを参照してほしい。ちなみに、上記の構成でケースと電源ユニットを除いたパーツ価格の合計は、4万1900円前後となる。Intel編よりも多少高いが、こちらも格安の電源付きケースを選べば、5万円程度でWindows 7マシンを作成可能だ。
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