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マクニカネットワークスが5社目の販売代理店契約

ソニックウォール、エンタープライズ事業の進捗は?

2009年10月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月7日、ソニックウォールは記者発表会を行ない、1000人以上の従業員を抱えるエンタープライズ系の事業への取り組みを説明した。現在、製品としてはNSA E-Classとして投入しているUTM製品とアベンテールのSSL-VPN製品を擁しているが、ここでは現状と販売体制の強化について説明された。

日本では6万台を突破!いざエンタープライズへ本腰

 発表会では社長兼CEOのマット・マデイロス氏が、ソニックウォールのビジネスの経過と現状を紹介。同社はおもにマルチコアCPUを搭載したSMB向けUTMアプライアンスを中心に展開しており、ハードウェアの販売とソフトウェアのサブスクリプション(購読)によって収益を得ている。2006年にはサブスクリプションの売上比率が半分にまで拡大し、その比率は年々大きくなっているという。そして、日本ではアプライアンスの出荷数が6万台を突破したとのことだ。

米ソニックウォール 社長兼CEOのマット・マデイロス氏

 また、SSL-VPNゲートウェイのアベンテイルの買収やギガビット対応のNSA E-Classの投入により、2007年からエンタープライズ事業に参入している。「現在、エンタープライズ事業の売り上げは全体の40%まで拡大している」(マデイロス氏)とのことで、NSA E-ClassやAventail SSL-VPNも徐々に受け入れられているようだ。今後は10Gbps Ethernetの普及も予想されるとのことで、NSA E-Classでもハイエンドの高速な装置の登場を示唆した。

 さらにNSA E-Classに関しては、ファームウェアの改良により、2007年11月の発表当時より最大2倍の速度向上(E7500:最大1.7Gbps)が図られたことも発表されている。さらに昨今の動勢に合わせて、アプライアンスを用いたSaaSの展開も増えているという。

マクニカネットワークスがエンタープライズ事業に向けたパートナとして追加

 さらに同日にマクニカネットワークスが販売代理店に加わったことも発表された。「1000人規模のエンジニアを抱えるマクニカは、基本的にエンタープライズ市場に専念してもらうことになると思います」(マデイロス氏)と語っており、他の販売代理店とのコンフリクトはあまりないだろうと語っている。

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