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歌うロボット、YouTubeピアノ――CEATECで見た未来の音楽

2009年10月06日 17時09分更新

文● ASCII.jp編集部

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iPhoneアプリを使えば、気軽にピアノ連弾もできます

iPhoneアプリ「FingerPiano Share」開発者の和田純平さん

 次に登場したのは、ピアノの鍵盤を模したインターフェースの演奏系ゲームアプリ「FingerPiano Share」(iTunesStoreで見る)だ。

 アプリは実際のピアノと無線LANで同期し、アプリで弾いた音をピアノから鳴らすことができる。2台のiPhoneで同時にアプリを起動し、連弾をすることも可能だ。

 さらに、そこで演奏したデータはセカイカメラでエアタグの1つとして浮かべられるようになっている。

 その場でアーティストが演奏したデータを譜面としてダウンロードし、実際にどんな演奏をしていたかを自分の指先で再現できる。さながら「プロ仕様の音楽ゲーム」が楽しめるようになるのだ。

セカイカメラでタグをクリックするとアプリが起動。データを譜面としてダウンロードし、アプリで演奏できる


これぞ究極の高音質
「弾いてみた」を実際のピアノで再現する

 最後に紹介するのは、YouTubeとピアノを融合させるデモンストレーション。先ほど初音ミクの曲を演奏していた自動演奏ピアノ「disklavier」(ディスクラビア)を使用している。YouTubeにピアノを弾いた演奏動画を投稿することはあるが、その逆が今回の試み。つまり、YouTubeに投稿された演奏動画そのものをピアノで再現するというものだ。

YouTubeに演奏してみた動画をアップすることも出来れば、その逆も可能

 仕組みとしては、動画を投稿する際に動画に紐付けて演奏データをアップロードし、それをピアノ側でダウンロードして再現しているという。先ほどのFingerPianoShareと同じくプロの演奏を再現出来るのはもちろんのこと、機能を応用すれば、ピアノの発表会などをそのもの「ピアノの演奏ログ」としてとっておくライフログ機能も実現可能になる。

 現在、YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトからプロ顔負けのクリエイターが次々と生まれている。そこにネットと連動した楽器という新たな可能性が入ってくることで、どう発展していくのかがとても楽しみだ。


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