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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第3回

初音ミク・アゴアニキに「ドキッ☆」とした一夜

2009年10月04日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ちっとも「残念」じゃなかったAGOBOT

アニキ 声優の福井裕佳梨さんに会うこと。

―― ……。

アニキ だったんですけど、とある企画で偶然それがもう叶っちゃったんですよね。いやー、可愛かったなあ……。

―― あの、それでいいんですか。

アニキ だって地球上で一番好きな人なんですよ。大ファンですよ。自分の持っている色んな夢のなかで、はるか上の目標として位置していたんですよ。

―― じゃあ、この先、一体どうするんですか。

アニキ いや、まだ目標はありますけど。他人に言いふらすものでもないし……。

 という野望の数々はオフレコで伺ったのだが、それが実現したらお伝えするチャンスもあるかも知れない。それは決して夢ではない、と私は思うのだ。

アゴアニキのCDアルバム「アゴ ア ゴーゴー」とらのあなにて絶賛発売中! http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/16/82/040010168295.html



 この後、我々は客席に移動し、AGOBOTのライブを初めて見た。

手前がアゴアニキの実妹にしてギターボーカルのヒトミちゃん。奥に姿の見えるだいさんは歯でギターソロを弾くという離れ業を見せていた。ちなみに写真には映っていないが、ドラムは元ムラマサ☆のはなやんさん

 まず第一印象は「アゴイモウト」(アゴアニキの実妹)ことボーカルのヒトミちゃんが、ギターを持った人形みたいで可愛いかった。確かに少々ギターはつたない。でも、それをアゴアニキが心配そうに見守るポーズと併せて、立派な芸になっていた。

 それに、以前のインタビューで「残念」呼ばわりされていたボーカルが、なによりバンドの武器になっていると感じた。残念じゃないのが残念というか、声量があって声質もアゴアニキの曲にドンピシャだ。調教前の椎名林檎と言えば、少しはイメージの足しにしてもらえるだろうか。

 とにかくAGOBOTは普通にバンドとしてイイ。アゴアニキもモジャモジャ頭をブン回し、サービス精神全開で動き回っていたし、ニコニコ動画で聴いていたどの曲も、バンドサウンドでまったく別のエネルギーを得ていたと思う。最後は今回の出演者全員がステージに並び、AGOBOTの代表曲「よっこらせっくす」を大合唱して、このイベントは終わった。

 なお、第3回目は2010年1月23日(土) StudioCube326、第4回目は3月13日(土)表参道FABで開催予定。いずれもチケットは瞬殺が予想される。公式サイトで予約開始日のチェックをお忘れなく。

著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。


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