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買ったからには全部言いたい!「E-P1」の光と影 最終回

結局、E-P1は「いい買い物」だったのか!?

2009年10月01日 12時00分更新

文● 周防克弥

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これからも末永く使い続けられそう

パナソニック「GF1」(左)とE-P1(右)

パナソニック「GF1」(左)とE-P1(右)。GF1に惹かれるものもあるが、E-P1から乗り換える気にはならない

 というわけで、約2ヵ月、8回に渡って検証を行なってきた。1回目で書いたがマイクロフォーサーズの規格が発表になった時点で僕はライカのようなデジカメが出てくると思っていた。というよりも、ミラー構造を省いて薄くすることができ、レンズ交換が可能なコンデジに近い構想のデジカメのための規格だろうとすぐに理解した。

 だが、最初に発売されたパナソニックの「G1」は、一眼「レフ」に似たスタイルで正直がっかりしてたのだが、その後の海外のイベントでオリンパスがモックアップを発表し、「これを待ってた!」と意気込んだ。規格の発表と同時に出なかったことを当時は残念に思ったが、待った結果としてこのE-P1が出たのは喜ばしいことだ。

 なお、G1も触ってみると素晴らしいカメラである。高精細なEVFを覗いた瞬間、暗い室内でも明るくファインダーが見えたことに軽いカルチャーショックを受けた。見た目よりも明るく見えるファインダーは実は素晴らしいことだ。

 後にパナソニックからも「GF1」が出て、規格は違うもののライカからも同じようなコンセプトの「M9」が発表された(「X-1」がAPS-Cじゃなくてマイクロフォーサーズでレンズ交換可能だったらどんなに……)。売り上げランキングなどを見てもわかるが、結局みんなこんなデジカメが欲しかったんだろうなと納得している。

 似たような規格やコンセプトのデジカメがいくつか出てきたが、今のところE-P1を買ったことを後悔するような機種は出てきていない。(機能が多すぎて未だに把握しきれてない部分があったり、操作が複雑だったり、普段使いするにはちょっと重さが気になるなど)本体に関して不満な点もあるが、それが原因で乗り換えようとは思わない。

 GF1のほうがインターフェイスの反応が早いが、E-P1を使っていてそれほど操作の早さを要求するようなシーンにはそうそう出会わない。何より僕は十分に満足していて、これなら永く使い続けていけるだろうと思う。

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