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バカ売れスイーツ店に学ぶページ作りのセオリー (1/2)

2009年10月02日 10時00分更新

文●三浦たまみ

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※この記事は、「徹底解剖! 成功ネットショップの現場ノウハウ」の第18回です。過去の記事もご覧ください。


「買いたい!」を最大限に引き出すページの作り方

 2001年8月、楽天市場でネットショップをオープンした創作洋菓子店『シリアルマミー』。次の画像は、同店でもっとも売れている商品「デセールキャラメル」の紹介ページを一部抜粋したものです。

シリアルマミー

 おいしそうに見えるように大きな商品画像でインパクトを与え、どれだけ売れているのか具体的な数字で訴えています。

「ネット上でおいしそう! と感じてもらうには、まず商品の拡大画像を掲載して“リアル感”を演出します。うちはプロのカメラマンにはお願いせず、デジカメも3万円程度で買えるお手頃価格のカメラを使っていますが、商品をあれこれとさまざまな角度から撮影するうちに“もっともおいしく見える角度” は見えてくるものです」(店長・篠 直余さん)

 さらに、デセールキャラメルの製造工程を写真付きで紹介したり、商品について丁寧に説明するなど、商品が「なぜおいしいのか」を徹底してアピールしているのが分かります。


「うちの商品は完全にオリジナル商品。見たことも食べたこともない味を伝えるには、これでもか! というぐらい説明する感覚でちょうどいいんです」

 篠さんが常に念頭に置いているのは、いかに商品を分かりやすくお客様に伝えられるか、という点。そこでイラストを活用することもたびたびあります。


「デセールキャラメルは、パンと生クリームが別々になって届く商品。食べ方を分かりやすく伝えるにはどうすればよいか考えたところ、親しみやすく読みやすい4コマ漫画がひらめいたんです」

 こうして画像や説明文、イラストを上手に活用することで“臨場感”を出し、「おいしそう!」「食べてみたい!」と顧客の購買意欲を高めることに結びついたのです。


■今回の成功ネットショップ:
創作洋菓子販売『シリアルマミー』

シリアルマミー


1998年1月、夫の経営するフランス料理店でフレンチトーストを販売し話題を呼ぶ。以後、創作洋菓子販売を開始。同年6月、新宿伊勢丹のデパ地下に出店。以後、プランタン銀座(1999年)、自由が丘スイーツフォレスト(2003年)をはじめ、都内の有名デパートに次々出店。 2001年8月、ネットショップオープン。2004年、楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー「スイーツ・菓子・デザートジャンル賞」を受賞。 2007年度のネット/実店舗を合わせた年商は2億4000万円。 。

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