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Ubuntu Magazine創刊 & NetWalker発売記念!

現役りなざうユーザが斬る! NetWalker徹底検証

2009年09月28日 16時00分更新

文● あわしろいくや(Ubuntu Japanese Team)

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ウェブブラウザのカスタマイズ

 NetWalkerに搭載されているOSは「Ubuntu 9.04 スマートブックリミックス シャープカスタマイズ版」です。ということは、ウェブブラウザはFirefoxです。これはりなざうから考えれば天国のようなことです。りなざうに搭載されているウェブブラウザは「NetFront 3.1」で、Javascriptを使っているページはほぼ見られませんし、ユーザ・エージェントでブラウザの選別をしているページなども、振り分けから落とされて見られません。そもそも解像度が640×480ドットという絶対的な問題もあり、快適なウェブブラウズ環境とは言い難い部分がありました。もちろん、外出先で地図を調べたり、価格を調べたりするぐらいには使えていましたが。

 これでいつでもGoogleカレンダーが見られるようになりますし、表示できないウェブページに遭遇して泣くこともなくなりそうです。……あれ、りなざうでスケジュール管理してなかったのかい、というツッコミが聞こえてきそうですが、ちょっと前までは使っていたものの、Googleカレンダーの快適さを知ってしまったら……(そそくさと逃げ支度)。

 拡張機能は、Firefoxアドオンの「Grab and Drag3」をインストールしておくと、スクロールが簡単になるのでオススメです。また、「Flash Lite」は9月30日からシャープのサイトで配布されるようです。配布されていない今は特に必要ありませんが、「Flashblock」もインストールしておくといいかもしれません。公式な辞書ツールが提供されていない現段階では、goo辞書も便利でしょう。

Firefoxアドオン「Grab and Drag」を使用しているところ。手のひらカーソルの状態だと、どこでもスクロールができる

NetWalkerでTwitterを使うなら

 りなざう用のTwitterクライアントがあるのかどうかは調べていませんが、Twitterのモバイル用ページはNetFrontでも表示でき、もちろんポストも可能です。とはいえ、このモバイル用のページはただ表示と書き込みができるだけで、リプライすらも実装されておらず、専用クライアントに比べたら使い勝手は大きく劣ります。

 NetWalkerでは念願の専用クライアントが使用でき、しかも少なく見積もっても数種類はあります。どれがいいか全部を調べたわけではありませんが、NetWalkerに向いているのは「Mitter」でしょう。これはオフィシャルにインストールする方法がないので、筆者のPPAから取得します。一度ダウンロードしたあと、そのファイルをダブルクリックして指示に従えばインストールできるので簡単です。機能豊富なTwitterクライアントとはいえませんが、必要な機能はひととおり揃っており、オススメです。

 くれぐれも注意ですが、原則としてパッケージの拾い食い(信頼性を吟味せずに、ダウンロードしたdebパッケージをインストールすること)は厳禁です。今回は大丈夫と言えるので紹介しています。

TwitterクライアントのMitter。筆者のオススメである

ウィンドウ最小化時はNotify-OSDで新着を通知してくれる

外出先でもチャット! IRCクライアント

 りなざうではZiciZというIRCクライアントを使用しています。NetWalkerではどうしたものか迷いましたが、「xchat-gnome」を使用することにしました。これはサーバごとに文字コードを指定できるという必要最低限の機能はついていますが、確定前の文字列が反転しないので見にくい、翻訳がメタメタでどうしようもない(ただし次のバージョンでは修正される予定)という問題はあります。しかし狭い画面でも使いやすいようなユーザ・インターフェースになっているので、ひとまず使ってみることにします。といいますのも、まだあまりテストできていません。なにせ、先行販売直後はリポジトリの整合性に問題があったらしく、インストールできなかったので……。

「xchat-gnome」画面。接続しているのはUbuntu Japanese Teamが使用しているチャンネル「#ubuntu-jp」。定例IRCミーティングも行われているチャンネルだ

(次ページへ続く)

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