米インテル社は、「Intel Developer Forum San Francisco 2009」(以下IDF2009)で、コード名「Clarksfield」と呼ばれていたノートパソコン向けのCPU「Core i7モバイル・プロセッサー」を発表した。
発表されたノート用Core i7は、Core i7 Extreme Editionが1製品と、Core i7が2製品。すべてのCPUが、4コア/8スレッド実行に対応する。自動クロックアップ機能「ターボブースト」機能にも対応。動作周波数は、最も高速な「Core i7-920XM Extreme Edition」が2GHz(ターボブースト時は3.2GHzまで)となっている。共有型3次キャッシュメモリーは、920XMとCore i7-820QMが8MB、Core i7-720QMは6MBと少ない。
主な仕様は以下のとおり。なお価格は、日本でのOEM向け1000個受注時の1個あたりの価格である。
クロック周波数 | 3次キャッシュ | メモリー | TDP | 価格 | |
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Core i7-920XM Extreme Edition | 2GHz | 8MB | DDR3-1333/1066 | 55W | 10万2320円 |
Core i7-820QM | 1.73GHz | 45W | 5万3010円 | ||
Core i7-720QM プロセッサー | 1.60GHz | 6MB | 3万5340円 |
同CPUと組み合わせるチップセットとして、「Intel PM55 Express」も発表された。このチップセットも、8日に発売されたデスクトップ用「Intel P55 Express」のモバイル版だ。
モバイル用Core i7を採用したノートパソコンは、米ヒューレット・パッカード社、米デル社(Alienwareブランド)、米Lenovo社などから順次発表される予定。
中でもデルは、ゲーミング向けのハイエンドパソコンブランド「Alienware」と、一般コンシューマー向けの「Studio XPS 16」「Studio 15」で販売を開始している。