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セカイカメラ体験で分かった「良さと課題」

2009年09月20日 15時00分更新

文● 宮本朱美

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できれば位置ではなく、モノにタグが付いてほしい

 ただし、現状のセカイカメラには問題点もある。

 「いまの段階では、位置情報と向きで表示するエアタグが決まるので、見ている製品そのものの情報が出るわけではないんです。モノではなく、場所にタグが付いているんですね。カメラに映っている商品を認識してそれに合った情報を表示するとか製品そのものの情報を表示できるようになればいいと思います」(川口さん)

 また、今はタグを追加するのに制限がないので、ユーザーが自由にタグを残せる。そのため、タグがどんどん増えてしまったときに、本当に必要な情報が埋もれて見つけられなかったりするのではないかという疑問も感じた。

 ユーザーが残したエアタグをいつまで残すのか、誰が管理するのか、といった部分があいまいなので、関係のない広告や、不愉快な書き込みを無差別に貼られてしまう危険性がある。また、人気のある場所では、エアタグで空間が埋め尽くされて、本当に必要な情報がわからなくなる可能性も残る。

「例えばお店の中はそのお店の人が管理するとか、ルールは必要だと思います」(平野さん)

「セカイカメラ」アプリは、アップルの審査待ちで、アプリ自体は無料で公開される予定という。将来的には、アプリ内で追加情報や機能を購入できるアプリ内パーチェスを実装する予定だ。

東京・表参道にあるロエベのブティック。セカイカメラを体験できるのは10月12日までなので、興味のある人はぜひ訪れてみよう


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