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山谷剛史の「中国IT小話」 ― 第54回

中国人と日本のアダルトビデオの密な関係(前編)

2009年09月22日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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大真面目に中国人と日本のAVを考えてみる

 中国人、ことここ数年で目立つようになってきたネットを利用する若者が好きな日本のコンテンツといえば、アニメやゲームが海賊版問題と絡めてよく論じられてきた。

 アニメやゲームにハマることで親日的になり、日本語を覚えようとする若者も多いが、親日的にならずとも無意識のうちに日本的な絵の描き方や、日本的なジョークのセンス、日本的風景を自然と身につける。

 実はそんなアニメとゲームにならんで、アダルトビデオもまた中国人にとっての日本を知るキラーコンテンツとなっている。

 香港にもアダルトビデオはあるが、クオリティが低いという理由で評判は悪いし、西洋のそれもウケが悪い。日本のアダルトビデオ人気が垣間見られた件を挙げれば、先日の衆議院選挙では中国の著名ポータルサイトがそろって特設ページを設けたが、そこに附設した感想掲示板では、日本の選挙や政治の書き込みのほか、好きなアダルトビデオ女優の名前を書き連ねる書き込みが多数あった。

 多く名前が書き込まれた人気らしいアダルトビデオ女優は、検索サイト「百度中国」の検索数でも人物名部門でかなりの上位にランクイン。もちろん国情から政治的なことは書きたくないからアダルトビデオの話題を書いた人もいるし、日本の悪口を言いたいためにアダルトビデオ大国であることを書いた人もいる。しかし調べれば調べるほど、日本のアダルトビデオは中国人にはアニメとゲーム並みに切っても切れない状況にあることがわかる。

 おそらく知中の日本人でも卑猥な話題であることからであろう避けてきたパンドラの箱「中国人と日本のアダルトビデオの関係」について、大真面目に書いてみようと思う。


AV初視聴は若年層が8割

初AVに関するグラフ 初AVに関するグラフ

 男性向け雑誌「男人装」で「初めてアダルトビデオを視たのは?」という貴重なアンケートがあった。「いつ何年にみたか?」という質問の結果は「1985年以前」が2.1%、「1986~90年」が27.3%、「1991~95年」が23%、「1996~2000年」が33.4%、「2001年~2005年」が14.7%となった。

 また「何歳のときみたか?」という結果には「6~10歳」が2.1%、「11~15歳」が31.3%、「16~20歳」が35.5%、「21~25歳」が18.9%、「26~30歳」「31~35歳」「36~40歳」がそれぞれ4.2%となった。つまり、この雑誌の読者の8割以上の初アダルトビデオ視聴が「1986~2000年」「11~25歳」となっている。

 中国人も若いときから見るのが多数派のアダルトビデオは、中国でも「AV」と呼ばれる。ただアダルトビデオと直接書くのはまずいと思っているのか、「A片」という言葉で表現している。しかしニュース記事ですら「A片」と表現する昨今、もはや隠語ではなくなっている。

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