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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第2回

Dixie Flatline×キャプテンミライ対談【後編】

プロが見る、ニコニコ動画と初音ミクの可能性

2009年09月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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勝利の方程式「アゴアニキ健康法」

―― そのレベルに行く前に、まずニコニコ動画で人気を集める必要があるわけですが、プロなりの秘訣があったりするんですか?

Dixie 再生数が伸びる要素の箇条書きがあるんですよ。

キャプミラ 「アゴアニキ健康法」と呼ばれているんですが、アゴアニキに相談するとコピペで送ってきてくれるんです。

Dixie 動画を投稿する時間は朝の5時がいいとかね。

キャプミラ 最初の1時間で総合ランキングに載らないと、まずダメなんです。そこで埋もれる、埋もれないが決まっちゃう。最初の1時間でいかにアクセスを稼ぐか。そこに特化したマニュアルが存在するわけです。

Dixie 正直、そこまでやるの? って思うんですけど、実際それで結構変わっちゃう。だから、どうせやるなら早起きしてやってみようかな、なんてね。



アゴアニキP: ロック系の曲で有名なボーカロイドP。代表曲に「ダブルラリアット」がある。詳しくはインタビュー記事を参照

―― それで「健康法」というわけですか。なるほどねぇ。

Dixie ただ目立つの苦手なので、伸びないと健やかに眠れるんですけど、伸び始めると気になっちゃって寝られないですね。

―― ちっとも健康に良くないじゃないですか! でもボーカロイドシーンって、単純に言って楽しそうですよね。

Dixie 最近はプロの人も入ってきているんですけど、皆が商売っ気で入ってきているとは思っていないんです。外から見ても、楽しそうに見えるんだろうなあ、と思うんですよね。

キャプミラ 楽しいよね。海外の人がイラスト描いてくれたりとか。YouTubeとか見るとさ、母国語で歌ってくれたりもしているよね。台湾でもボーカロイドのイベントがあるらしいじゃない?

Dixie 歌ってみましたのスペイン語版(YouTubeで見る)があるんですよ。沢山コメントが付いているんですが、スペイン語が読めないので全然分からない。それもインターネットならではのことですよね。

キャプミラ でも、もっともっと、いろんなジャンル、いろんな音を出す人が欲しいよね。

―― 分かりました。では今日は本当にお疲れのところありがとうございました!

台湾のボーカロイドイベント: ボーカロイドコスプレイベント「VocalHolic」のこと。会場の模様は動画で確認出来る

著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。

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