シマンテック
ノートン インターネットセキュリティ2010
「ノートン インターネットセキュリティ2010」でも、「Quorum」(クオラム)と呼ぶプログラム収集ネットワーク機能が採用されている。Quorumは単にプログラムを収集するだけでなく、プログラムの提供元の情報を表示したり、「ユーザーの何人ぐらいがこのプログラムを使用している」(インストールしている)かなどがわかる。
つまり、Quorumは、セキュリティーソフトから情報が開発元のサーバーに送られるだけでなく、双方向的なコミュニティー機能を実現している。またこれ以外に、アプリケーションの動作を基にマルウェアを検知する「SONAR」機能も「SONAR2」にバージョンアップされている。
カスペルスキー
インターネット セキュリティ2010
10月16日に発売されるジャストシステムの「カスペルスキー インターネット セキュリティ2010」(以下カスペルスキー2010)は、発売当初はWindows 7には対応していない。対応予定は12月上旬とされている。
また、Windows 7への対応は、新たなWindows 7対応製品のダウンロード提供となる。もし、カスペルスキー2010をWindows 7で利用しようと考えているユーザーがいるなら、12月のWindows 7対応版がリリースされるまで待った方がいいだろう。
カスペルスキー2010でも、ウイルスバスター2010と同じような仕組みの「カスペルスキーセキュリティネットワーク」(KSN)という機能により、ユーザーから疑わしいファイルを収集して、未知のウイルスに対抗している。
また、カスペルスキー2010で特徴的な機能は、仮想実行スペースという機能だ。この機能は、セキュリティー上危険かもしれないアプリケーションを、カスペルスキー2010が用意した隔離された仮想環境で動かす。これにより、危険なソフトを動かしたり、危ないウェブサイトを見たとしても、システム全体には影響を及ぼさない。
マイクロソフト
セキュリティー エッセンシャルズ
上記3本は有料の商用ソフトだが、「セキュリティー エッセンシャルズ」は、マイクロソフトが無償で提供するセキュリティーソフトだ。以前に「Windows OneCare」として販売されていたセキュリティーソフトをリニューアルしたものである。
しかし、サードパーティーのセキュリティーソフトと比べると、最低限の機能しか持っていない。やはり無償のものは、それなりの機能しか持っていないということかもしれない。
製品名 | サポートOS | インストールできる台数 | 32/64bit環境 |
---|---|---|---|
トレンドマイクロ ウイルスバスター2010 | Windows 7、Vista、XP SP2以降 | 3台 | Windows 7/Vistaのみ32/64bit両環境に対応 |
シマンテック ノートン インターネットセキュリティー2010 | Windows 7、Vista、XP SP2以降 | 3台 | Windows 7/Vistaのみ32/64bit両環境に対応 |
カスペルスキー インターネットセキュリティー2010 | Windows Vista、XP SP2以降(Windows 7は12月上旬にアップデート版を提供) | 2台 | 32/64bit両環境に対応 |
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