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キヤノン「imageRUNNER ADVANCE」に見る

いまどきのオフィス向け複合機の実力

2009年09月25日 10時30分更新

文● 石井英男

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 会社勤めや大学生の方なら、オフィスや校舎に置かれている複写機には、ちょくちょくお世話になっていることだろう。

 こうしたオフィス向け複写機の多くは、単にコピーができるだけでなく、印刷機能やスキャナー、FAX機能などを備えた高機能複合機になっている。最近では、ネットワークにつながり、パソコンからの印刷や設定の変更が可能。また、ファイルサーバー機能なども備え、総務部ではなく、企業の情報システム部が管理するケースも増えている。

 このように高機能化/高付加価値化が進む、オフィス向け複合機。それではいまどきの複合機の実力はどうなっているのか? その現状を知るべく、キヤノンの担当者にお話を伺った。


IT環境との強力な連携やTCOの削減を実現する

 キヤノンが7月13日に発表した「imageRUNNER ADVANCE」関連記事)は、同社のオフィス向けカラー複合機の新ブランドだ。「Color imageRUNNER」と「imageRUNNER」の後継となるブランドであり、ITシステムとの強力な連携やTCOの削減、一人ひとりの活用法に合わせたカスタマイズ機能なども充実させた、まさに新世代の複合機と呼べる製品だ。

imageRUNNER ADVANCEのC7000シリーズ

 ラインアップとしては、大量出力を必要とするプロダクション向けの「C9000 PRO」、オフィスの中核機となる「C7000/C5000」の3シリーズが、9月上旬より順次発売される。


ネットワーク経由でブラウザから管理可能

 多くのオフィスでは、業務内容の多様化・複雑化にともない「日常業務の効率化」や「セキュリティーの強化」、「管理業務負荷やコストの削減」など、さまざまな課題への対応が求められている。imageRUNNER ADVANCEは、こうした市場の要望に応えるために開発された製品であり、ユーザーのドキュメントにまつわるあらゆるニーズに対応できるように設計されている。

PCのウェブブラウザから機器の管理や設定が可能な「リモートUI」を搭載

 まずは、「管理業務の強化とTCOの削減」に関する機能から紹介しよう。

 imageRUNNER ADVANCEでは「リモートUI」と呼ばれる機能が標準搭載されている。無線LANルーターを設定するのと同じようなイメージで、PCのウェブブラウザを使ってネットワーク経由で機器を管理できる機能だ。PCに専用アプリケーションをインストールしたり、別途管理用のサーバーを用意する必要もない。

 例えば、用紙やトナーの残量、紙詰まりの有無などを複写機の前に行かずに知ることができる。細かな設定もタッチパネルやボタンを操作なしで、ウェブブラウザ上で確認/変更できるので非常に便利だ。


ログ管理やパソコンからのリモコン操作も可能

 また、宛先の登録情報や各種設定内容も、まとめてバックアップ/リストアが可能。多くの複合機を設置しているオフィスでは、管理業務の手間やコストを大きく削減できる。また、「誰が」「いつ」「何枚」出力したのかといった、ログ管理ソフトも提供されている。

リモートオペレーションキットを導入すると、PCからimageRUNNER ADVANCE本体UIの操作や設定が可能になる

 さらにオプションの「リモートオペレーションキット」を導入することで、PCの画面上にimageRUNNER ADVANCE本体の操作系と同じ画面が表示できる。そのボタンやメニューを選択すれば、離れた場所にあるPCからでもimageRUNNER ADVANCEを操作できる。

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