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音質的には最上位並み!? 新ウォークマンを早速試す

2009年09月16日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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カラオケ練習にも最適!? 
歌詞が歌と同期して表示される

有機ELディスプレーということで、鮮やかな発色が存分に楽しめる。なお動画再生時は横位置で利用する

有機ELディスプレーということで、鮮やかな発色が存分に楽しめる。なお動画再生時は横位置で利用する

 動画再生時に気になるディスプレーは、400×240ドット(ワイドQVGA)の2.8型有機ELディスプレーを搭載する。鮮やかな発色でコントラストが高く、画質面での不満はない。またディスプレー自体はワイドQVGAだが、SD画質(720×480ドット)の動画再生にも対応しており、液晶テレビなどと接続して高解像度で映像を楽しむこともできる。対応する動画フォーマットは、AVC(H.264/AVC)とMPEG-4、WMV(DRM非対応)となっている。

 パソコンとの曲のやりとりに使うソフトウェアが「SonicStage V」から「x-アプリ」へ移行したのも大きなトピックだ。従来ウォークマンでは、音楽管理と転送には「SonicStage V」、動画や静止画は「Media Manager for WALKMAN」と使い分ける必要があったが、x-アプリは音楽と動画、静止画のそれぞれのデータを一元的に管理することが可能で、複数のアプリケーションを使い分ける必要がなくなった。

 なお、NW-A840はNW-X1000シリーズやNWD-W202シリーズと同様、エクスプローラからのドラッグ&ドロップでの曲転送にも対応する。すでに他のソフトを使ってMP3形式などに変換されているデータを、x-アプリにインポートすることなくそのまま転送できるメリットは大きい。なおオーディオフォーマットは、ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/MP3/AAC(DRM非対応)/HE-AAC/WMA(DRM非対応)/Linear-PCMに対応している。

 機能面での強化としては、再生される音楽に合わせて歌詞が自動でスクロール表示する機能の追加が挙げられる。シンクパワーが提供する「歌詞ピタ」サービスから歌詞データを1曲ごとにダウンロードし、それをx-アプリ上で楽曲データと統合してウォークマンへ転送することにより、本体での歌詞表示が可能になる。歌詞データには楽曲との同期信号が入っているため、x-アプリ上で統合するだけで自動スクロールによる歌詞表示が可能だ。

歌詞ピタでダウンロードした歌詞データを表示しているところ。3行表示と情報量は多くないが、自動的にスクロールするため気にならない

歌詞ピタでダウンロードした歌詞データを表示しているところ。3行表示と情報量は多くないが、自動的にスクロールするため気にならない

ちなみに従来からある機能だが、「VPT」(バーチャルホーンテクノロジー)の設定にある「カラオケ」モードを選択すると、センターボーカルの音声を減衰させることができる

ちなみに従来からある機能だが、「VPT」(バーチャルホーンテクノロジー)の設定にある「カラオケ」モードを選択すると、センターボーカルの音声を減衰させることができる

 歌詞のダウンロードは有償で、月額定額制と10~550曲までの一定曲数の歌詞のダウンロード権を購入する方法の2種類が用意されている。1曲あたりの単価は8.6円~20円と決して高くはないので、カラオケで歌いたい曲の歌詞を覚えたいといった場面では重宝しそうだ。

NW-A840の付属品。付属のイヤフォンはノイズキャンセリングイヤフォンとしてすでに販売されている「MDR-NC33」の同等品が付属する予定となっている

NW-A840の付属品。付属のイヤフォンはノイズキャンセリングイヤフォンとしてすでに販売されている「MDR-NC33」の同等品が付属する予定となっている

 音楽再生の機能に絞ってNW-X1000と比較すると、NW-A840はかなりお買い得な製品だと言える。また、NW-X1000シリーズにはない64GBモデルが用意されているのも、大量の音楽を持ち歩きたいユーザーにとっては魅力となるだろう。

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