次世代のRadeonシリーズはまもなく発表?
ここからは今後のスケジュールの予測になる。AMDは2009年9月中に、DirectX 11に対応する次世代GPUを発表する予定だ。この次世代シリーズは以下の5セグメントに向けて製品が投入される見込みだ。
- エンスージャスト
- ハイエンド
- トップエンド:ハイエンドとメインストリームの間を埋める、メインストリームのトップエンド向け。シェーダー一部無効化版?
- メインストリーム
- バリュー
構成としては、ハイエンドが1200~1600基のStream Processor搭載で、コアの動作周波数が1GHz前後、メモリーバスは引き続き256bitのままで、GDDR5の4.4GHzが使われると見られている。この数字をベースに、ラインナップを推定したのが今回のロードマップである。
問題は登場時期である。ハイエンドについては9月中に発表されるが、量産出荷は10月以降と言われており、デュアルGPUのエンスージャスト向けは年内に間に合うかどうかと噂されている。これはNVIDIAの40nm世代と同じで理由で、ようするにTSMCの量産体制に掛かっているわけだ。したがってメインストリーム向けは2010年以降になると思われる。
派生型がどのくらい出てくるかは、現時点では想像もできない。というのは、ライバルであるNVIDIAやマーケットの動きそのものを見ながら柔軟に追加しているためで、現時点ではAMDも派生型のオプションは大量に準備しているだろうが、そのどれを実際に市場投入するかは決めていないと思われる。
ところで、AMDの次世代GPUはそんなわけでTSMCの40nmで量産されるが、その先が現時点では見えてこない。一応TSMC、台湾UMC社に加えて、米GLOBALFOUNDARIES社(元はAMDの半導体製造部門)も32nmプロセスを量産するとアナウンスしているが、GPUを本当にこのプロセスで作れるのか? というのは(どのファウンダリーを使うにしても)未知数である。
おそらく、その先に控える世代も、当初は40nmを使うことになるだろう。それが出てくるのは早くても2010年末、下手をすると2011年に入ってからということになりそうだ。実際、次世代でDirectX 11に対応したから、アーキテクチャー的にはしばらくラインナップ更新の必要性がないはずだ。何かあるとすれば、それはOpenCLなどのGPGPU関連ではないかと筆者は予想している。
今回のまとめ
・2008年6月に、大幅に性能を引き上げたDirectX 10.1世代の「RV770」コアを発表。Radeon HD 4850/4870として投入する。
・メインストリーム向けにはRV730コアのRadeon HD 4650/4670を投入する。しかしハイエンドとのギャップが大きかったため、RV770の低スペック版がRadeon HD 4830として投入される。
・RV770の40nm版「RV740」は、ファウンダリーの歩留まりの制約もあって広がらず。ハイエンドの「RV790」もRadeon HD 4890のみ。
・DirectX 11世代の次世代GPUは、ハイエンドが月内発表か?
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