ストリートファイターIV
では実際のゲームでは、どのくらい差が出るのかをチェックしてみた。まずはカプコンの対戦アクションゲーム「ストリートファイターIV」(以下ストIV)だ。グラフィックス設定はアンチエイリアスをOFF、そのほかはすべて「高」としている。結果は両者の差は本当にごくわずか。全くの互角と言っていい。軽めのアクションゲームなら両者の差を体感することはできないだろう。
ラストレムナント
続いて、もう少し重いゲーム、スクエアエニックスのRPG「ラスト レムナント」だが、こちらも差は小さいが、ストIVと比べると、ややi5-750が離され気味だ。それでもプレイする観点から言えば、体感できるほどの差ではない。
エンコード
次はCPU負荷の代名詞的存在になりつつある動画のエンコード(トランスコード)だ。使用したのはTMPGEnc 4.0 Xpressで、用意したソースは1920×1080ドットのAVCHDで5分間のムービーだ。これを、MPEG2、WMV、AVCHDのフォーマットで、すべて720×480ドットのDVDサイズにエンコードした。なお、ここではCUDA機能はOFFとし純粋にCPU勝負としている。
TMPGEncはスレッド数が効くアプリケーションではあるが、4スレッド以上の場合、それほど活用度は高くない。しかしグラフを見て分かるとおり、意外と差が付いている。CPU負荷が高まるとTurbo Boostでのクロック上昇は抑えられるため、純粋に同時スレッド処理能力の差を見ることもできるが、もう一つの要因としてi5-750はTurbo Boostによるクロック切り替えのオーバーヘッドが発生しているのかもしれない。なぜならi7-920はデフォルトクロックから2段階の切り替えで済むが、i5-750は4段階の切り替えが発生するためだ。
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