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こうして守れ!メールのセキュリティ 第4回

レポートやアンチフィッシングが強化

キヤノンIT、手間なしメール暗号化製品に新版投入

2009年09月01日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 キヤノンITソリューションズは、メールの暗号化を行なうアプライアンス「Voltage SecureMail Gateway V3.7」を発売開始する。

 Voltage SecureMail Gatewayは米ヴォルテージ・セキュリティの製品で、PKIのような大規模な鍵管理基盤を必要とせずに、メール本文や添付ファイル等の暗号化が可能となっている。鍵管理に関しては、受信者のメールアドレスを公開鍵として暗号化を行なうIBE (Identity-Based Encryption)」という方法を採用。復号するための鍵はIBE鍵管理サーバがオンデマンドで配布される。そのため、ユーザーや管理者は面倒な鍵や電子証明書の管理や配布、バックアップなどの作業が不要になる。

 また、社外のユーザーに暗号化されたメールを送る場合は、専用ソフトウェアなしに復号や返信が可能なZero Download Messengerが利用できる。これを利用すると、Webブラウザ経由で暗号化されたメールの閲覧や返信が可能になる。導入はメール送受信の経路上にVoltage SecureMail Gatewayを設置すればよい。

Voltage Securemail Gateweyで暗号化されたメールの受信画面

 昨年に発売された3.5に引き続いてバージョンアップが行なわれた今回の3.7では、メールの利用状況を詳細に知るためのレポート機能や、オプションで提供されるアンチフィッシング機能が強化された。また、ブランドマネージャーを使うことで、Zero Download  Messengerなどの画面のカスタマイズも行なえるという。

 価格は100ユーザーで90万円からで、9月1日から販売開始となっている。

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