入門機でも十分なスペック
撮像素子は有効1020万画素CCDへと高解像度になり、他社の入門機と解像度では肩を並べる。初心者がこれ以上の解像度を必要とも思われないので10メガ程度に抑えたものと思われる。
このCCDはおそらく「D200」や「D80」、「D60」などと基本的には同じものと想像できる。長い間、何機種にもわたって採用してきたことでチューニングもかなり進んでいるので、成熟しきったCCDとそれを支える映像エンジンといえるだろう。
連写速度は3コマ/秒でD40の2.5コマ/秒からスペックアップした。これは動きの速い対象を撮影するときに助かる。
AFポイントは11点になり、3Dトラッキングの機能も備えている。この機能はD300やD90など上位機種から採用されている機能で、コンティニアスAFの時に威力を発揮する。
背面液晶モニターは3型で約23万ドット。大きさは充分ではあるが若干解像度が低いのが気になるところ。明るい屋外でも直射さえ遮るようにすれば充分明るく見える。
インフォ画面は2パターンを用意。従来のD40は3パターンあり、D3000では壁紙モードが省かれているが、実際の使用用途としては2パターンで充分だろう。メニュー画面表示時にヘルプボタンを押すと、その設定の説明文が出るようになっているなど、初心者のことを相当意識している。
1つ気になったのはインフォ画面表示時にヘルプボタンを押すと、各パラメーターの設定変更ができるようになっているのだが、メニューでISOオートの設定がしてあった場合、このインフォ画面でISO感度の設定変更をしたとしてもISOオートのままであった。
ヘルプボタンを押して設定変更してパラメーター部分の感度表示が200や400に変わっていたとしても、メイン画面上に「ISO-A」の表示が出ている限りはそちらが優先するようだ。パラメーターを意図的に変更したときには自動的にオートの機能がOFFになるような設定でもよかったのではないかと思う。
そのほか、この価格帯のデジタル一眼レフにも「イメージセンサークリーニング」機構を装備した。やはり初心者にはうれしい機能だろう。