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初心者でも使いこなせる一眼! ニコン「D3000」

2009年09月01日 12時00分更新

文● 小林 伸

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入門機でも十分なスペック

本体上部。サイズは幅126×奥行き64×高さ97mm、重量は約485g

本体上部。サイズは幅126×奥行き64×高さ97mm、重量は約485g

 撮像素子は有効1020万画素CCDへと高解像度になり、他社の入門機と解像度では肩を並べる。初心者がこれ以上の解像度を必要とも思われないので10メガ程度に抑えたものと思われる。

 このCCDはおそらく「D200」や「D80」、「D60」などと基本的には同じものと想像できる。長い間、何機種にもわたって採用してきたことでチューニングもかなり進んでいるので、成熟しきったCCDとそれを支える映像エンジンといえるだろう。

本体左側面にはUSB端子とビデオ出力端子を搭載

本体左側面にはUSB端子とビデオ出力端子を搭載

モードダイヤルの奥にはインフォボタンと露出補正などを行なうボタンを搭載

モードダイヤルの奥にはインフォボタンと露出補正などを行なうボタンを搭載

 連写速度は3コマ/秒でD40の2.5コマ/秒からスペックアップした。これは動きの速い対象を撮影するときに助かる。

 AFポイントは11点になり、3Dトラッキングの機能も備えている。この機能はD300やD90など上位機種から採用されている機能で、コンティニアスAFの時に威力を発揮する。

本体背面には3型の液晶モニターを搭載。エントリー機ということで操作ボタンもシンプルだ

本体背面には3型の液晶モニターを搭載。エントリー機ということで操作ボタンもシンプルだ

 背面液晶モニターは3型で約23万ドット。大きさは充分ではあるが若干解像度が低いのが気になるところ。明るい屋外でも直射さえ遮るようにすれば充分明るく見える。

インフォ画面は「グラフィックデザイン」(左)と「クラシックデザイン」(右)の2パターンを用意する

 インフォ画面は2パターンを用意。従来のD40は3パターンあり、D3000では壁紙モードが省かれているが、実際の使用用途としては2パターンで充分だろう。メニュー画面表示時にヘルプボタンを押すと、その設定の説明文が出るようになっているなど、初心者のことを相当意識している。

 1つ気になったのはインフォ画面表示時にヘルプボタンを押すと、各パラメーターの設定変更ができるようになっているのだが、メニューでISOオートの設定がしてあった場合、このインフォ画面でISO感度の設定変更をしたとしてもISOオートのままであった。

 ヘルプボタンを押して設定変更してパラメーター部分の感度表示が200や400に変わっていたとしても、メイン画面上に「ISO-A」の表示が出ている限りはそちらが優先するようだ。パラメーターを意図的に変更したときには自動的にオートの機能がOFFになるような設定でもよかったのではないかと思う。

 そのほか、この価格帯のデジタル一眼レフにも「イメージセンサークリーニング」機構を装備した。やはり初心者にはうれしい機能だろう。

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