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ネットワークの常識・非常識 ― 第2回

なりすましには使えません!

同じIPアドレスは複数のPCで使えるの?

2009年08月31日 06時00分更新

文● 渡瀬圭一

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Q. 同じIPアドレスは複数のPCで使えるの?

A. いけません。通信できなくなる危険があります。

LAN内では通信が不安定に

 IPアドレスは、通信相手(ホスト)を識別するための番号である。同じ番号があると相手を特定できないから、IPアドレスは重複してはならない。では、IPアドレスが重複するとどのようなことが起こるのだろうか。現象は、状況によって変わってくる。最初に、同一のLAN内部でIPアドレスの重複が起こった場合で考えてみよう。

 まず、図1を見ていただきたい。この図のようなネットワーク構成で、クライアントAとクライアントCに同一のIPアドレスが使われてしまったとする。まず、サーバのIPアドレスは重複していないため、クライアントA/Cからサーバに送信したパケットはサーバに届く(図1-(1))。ところが、サーバはどちらにパケットを返すべきか判別できなくなる(図1-(2))。結果として、クライアントAとクライアントCの通信は不能になるか、著しく不安定となる。

図1 同一LAN内でIPアドレスが重複すると通信に支障が……

 こうした事態を避けるために、Windowsなどには回避のための仕組みが導入されている(画面1)。たとえば、「クライアントAに、クライアントCと同じIPアドレスを割り当てた」としよう。そうした場合、一般的にはクライアントAには「そのIPアドレスは使われている」、クライアントCには「同じIPアドレスを検出した」といった内容のエラーメッセージが出るはずだ。

画面1 Windows XPで表示されるIPアドレス重複の警告

 これは、PCがIPアドレスを設定する際に「ARP(Address Resolution Protocol)」というアドレス解決プロトコルを使ってブロードキャストを行ない、同じIPアドレスを使っているPCがあると「使っているよ」という応答を返すことで実現している(図2)。

図2 同一LAN内でIPアドレス重複を検出する仕組み

(次ページ、「インターネットでは経路制御に依存」に続く)


 

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