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「勢いだけで作った」チップチューンなiPhoneアプリ

2009年08月30日 12時00分更新

文● 四本淑三

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80年代が生んだピコピコカルチャーを
ゼロ年代の申し子、iPhone上で再現する

 パソコンやゲームマシンのCPUが、まだ8bitだった80年代。音源チップも、やっぱりそれなりの性能だった。音はチープだし、同時発音数も足りず、満足に和音も出なければビートも刻めない。そこを工夫でどうにか乗り切りっていたのが、80年代のゲーム音楽だった。

 制約へのチャレンジと、数々のアイディアへの敬意。そしてゲームばかりやっていたボンクラ時代への郷愁などなど。「チップチューン(chiptune)」と呼ばれる音楽は、そうした様々な要素から混成された、80年代以降に生まれた文化のひとつ。

NESynth

 しかしチップチューンも極めるとなると、なかなか大変だ。当時の実機を調達したり、音源チップを使ったりと、マニアックな世界に足を踏み込まなければならない。

 それをiPhone/iPod touchで手軽に楽しめるようにしたアプリが「NESynth」(iTunes Storeで見る)なのだ。開発は筑波にある学生ベンチャー企業、株式会社ニューフォレスター。

 YouTubeに上がっているデモ演奏は、なんとDenkitribe氏が担当。最初の起動音だけで泣ける人は泣けるかも。

NESynthのオープニング画面。楽器ソフトなのに何故かゲーム風のデザインで、しかもテーマ音楽まで流れる「NESynth」

「上級者」向けに往年のゲーム機を髣髴とさせるコントローラーモードも搭載

 今回はアプリの開発を担当したニューフォレスターの星野厚社長、音源を開発したRuchiさん、そしてDenkitribeさんをお招きしてお話を伺った。

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