後半「訓練展示」は火を噴くロケット弾、舞い降りる飛行艇と見所てんこもり
「訓練展示」の見所は多い。艦内アナウンスで各展示について説明があり、場合によっては撮影タイミングまで教えてくれることも。アナウンスをよく聞いてベストショットを狙いたい。
祝砲発射と対潜ロケット弾発射
祝砲は空砲で白煙が砲塔周辺に広がる。艦全体、あるいは砲塔周辺のアップが絵的に栄える
対潜ロケット弾は実弾を使用。対潜ロケット弾は発射炎が派手で、絵的にも迫力があるので連写で狙う
着弾すると大きな水柱が上がる
ヘリコプター発艦
護衛艦からのヘリコプター発艦の展示。艦と同速度で進み、高度を保つ。注意したいのはシャッタースピードが速いと、左の写真のようにヘリのローターが停止して写る。右の写真のようにローターの動きを撮る場合、シャッタースピードを1/250以下にする。シャッタースピードが遅すぎると手ぶれの原因になるので注意。天候にもよるがNDフィルターを併用するのも手だ
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潜水艦による潜行・浮上運動
潜水艦による潜行・浮上運動、いわゆるドルフィン運動の展示だ。数千トンもある巨大な艦が、海中から勢いよく浮上してくる。浮上シーン、潜航シーンは望遠で潜水艦をフレームいっぱいに入れるとインパクトのある写真になる。注意として先頭艦は潜行しないので、狙うのは二番艦以降だ
洋上補給と甲板散水、IRフレアー発射
補給艦と護衛艦による洋上補給の展示だ。両艦の間にハイラインと呼ばれるロープを渡し給油管を吊り下げ、航行中の給油をデモンストレーションする。艦が真横に来ると、肝心のハイラインと給油管が見えなくなるので注意
甲板散水中の護衛艦。艦隊に対して核兵器や生物化学兵器が使われた場合に、汚染された艦自体を洗浄するためのもの。写真は同時にIRフレアーも射出しているが、攻撃してくるミサイルの赤外線誘導装置を欺瞞するため。フレアは艦上空に打ち上げるので、全景を収めたい場合は多少引き気味の構図にする
ミサイル艇
最大速度44ノット以上の「はやぶさ」型ミサイル艇が観閲部隊後方から追い越す。2006年は3隻がサーチライトを点灯し、編隊で航行した。編隊航行シーンなら広角系、ミサイル艇のアップは望遠系で
LCAC高速航行
「おおすみ」型輸送艦搭載のホバークラフト。訓練展示終了後、観閲部隊と観閲付属部隊の間を航走することも(2006年、右の画像)。背景に他艦が入り、手前のLCACと良いアクセントになる
飛行艇の着水と離水
写真は2003年のUS-1飛行艇の離水シーン。飛行艇を運用している国は日本やカナダなど数カ国、着水と離水シーンは世界的にも珍しいシーンだ。超低速(時速90km)飛行を披露するが、まるで空中に静止しているように見える
P-3C対潜爆弾投下、IRフレアー発射
基地から飛来したP-3Cが潜水艦攻撃の展示で、海中に対潜爆弾を投下する。爆弾投下から爆発まで一連の動作を連続で撮りたいが、海中で爆弾の爆発するポイントがわかりにくいのがネックだ。
IRフレアー発射は、P-3CからIRフレアーを発射する展示。P-3Cから花火のように火花が散らばる。P-3Cの移動に合わせて体ごとカメラを振ると撮りやすい。
横須賀に帰港し、夕日に染まる「くらま」