このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

仕事で使える!Firefox便利ワザ 〜夏休み3日間集中講座〜 第2回

Firefox 3.5をビジネスシーンにあわせて使う

2009年08月14日 06時00分更新

文● 野々下裕子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ワールドワイドになる
ビジネスシーンに役立つアドオンあれこれ

 インターネットで世界の距離はますます縮まっていて、海外のニュースサイトから情報を仕入れたり、メールのやり取りをしなくてはいけないというシチュエーションも増えてきている。オンラインには便利な辞書や翻訳サービスが数多くあり、Webページを丸ごと翻訳したり、日本語から外国語への変換も簡単にできるが、技術に関する最新情報などは、Webサービスを使ってまるごと翻訳すると、固有名詞までわけのわからない日本語に変換されて、かえってわかりにくくなるというような時もある。

 Firefoxでは、各サービスが提供している翻訳APIと組み合わせて、よりサービスを使いやすくするアドオンもそろっている。

Inline Translator

「Inline Translator」は海外のWebサイトを見る時に単語やセンテンスなど部分的に手軽に翻訳したい時に便利なアドオンだ

 たとえば「Inline Translator」は、Webページからテキストをドラッグした部分だけ、指定した言語に翻訳してポップアップ表示してくれるので、翻訳作業がスムーズにできる。Googleの翻訳APIを使っているので、Googleが対応している言語であればどれでも切り替えて使える。

 ありとあらゆるオンライン辞書とリンクして、翻訳機能をとことん使いこなしたいのであれば「FoxlLingo」を使ってみよう。ページ翻訳、テキスト翻訳といった、基本的な翻訳機能はもちろん、辞書を使った検索も可能で、音声表示もできるなどとにかく高機能なアドオンだ。

 FoxlLingo

オンラインにある翻訳や辞書機能をとことん使いこなしたいのであれば、高機能でカスタマイズも細かくできる「FoxlLingo」がおすすめだ。

 Firefoxは、世界中のコミュニティから開発者が参加している影響もあり、欧米以外のあまり使われていない言語についても対応できる環境が用意されている。翻訳サービスを使っていて文字バケする時は、アドオンのカテゴリーにある「スペルチェック辞書と言語パック」から、必要なツールを追加してみよう。

 もちろん日本語のサポートも充実していて、「ふりがなインジェクター」のように漢字に自動的にふりがなを挿入したり、「HTML Ruby」や「XHTML ルビサポート」といったIEで使えるルビ機能を表示するといったアドオンもあるので、こちらも用途に合わせてインストールしておきたい。

HTML Ruby

HTMLにルビが入ったサイトは画面の「HTML Ruby」や「HTML ルビサポート」をインストールすれば表示できる。Webには漢字辞書もあるけれど、よみが知りたいだけならば「ふりがなインジェクター」で一気に変換したほうが便利かもしれない

 翻訳以外にワールドワイドなビジネスシーンで意外に使えるのが海外時計のアドオンだ。「FoxClocks」は指定した都市の時刻をカスタマイズしてステータスバーに表示でき、複数の都市も設定できる。他にもYahoo! Financeの外国為替レートを表示「Dcurrency」のようなアドオンもあるので、自分の仕事のスタイルに合わせたものを探してみよう。

FoxClocks

海外時計をFirefoxに表示する「FoxClocks」は複数の都市も表示させられる

Dcurrency

「Dcurrency」はYahoo! Financeの外国為替レートを15分おきに自動更新して指定した国の為替レートを指定の通貨に変換して表示してくれる

既存サービスとの連携も自由自在

Open IT Online

「Open IT Online」はGoogle Docsの機能を使ってWordやExcelなどのファイルを共有できるようにするアドオンで、オフィススイーツを持っていない相手とやりとりをする場合にも便利だ

 Firefoxのアドオンには、既存のWebサービスをマッシュアップして、Firefoxで使いやすくしているものがたくさんある。Google関連だけでも20件以上あり、中には「Open IT Online」のように、WordやExcelといったOfficeで作られたファイルを、Google Docsの機能を使って操作できるようにするといったアドオンもある。

 ほかにも、gooやはてな、Skype、Twitterといった著名なサービスと連携しているものも続々と登場していて、少しずつ機能が異なっている場合も多いので、定期的にアドオンのページをチェックして自分のスタイルに合わせたアドオンを探してみてほしい。

使いたいアドオンが増えてきたら
「アドオンコレクター」を活用しよう

アドオンコレクター

アドオンのメニューではインストールしているアドオンの一覧が表示され、アイコンをクリックすると有効/無効化、削除といった操作ができる。インストールされているが無効化になっているアドオンは薄く表示されるので、どのアイコンが機能しているかは一目でわかる

 Firefoxのアドオンは次々新しいものが登場するので、いろいろなものを試そうとすると、いつのまにかインストールしたアドオンでいっぱいになっていることがある。便利なアドオンも、さすがにたくさん使いすぎるとFirefoxの動作が重くなったり、場合によっては相性が悪くて不具合をおこすこともある。


 そこでFirefoxはインストールしたアドオンをメニューから「無効化」して一時的にはずすことができるようになっている。似たような機能を持ったアドオンを使い比べたい場合、「無効化」「有効化」を切り替えながら使い勝手を試してみるのもいいだろう。


 使わないアドオンは全て削除してしまいたいけれど、後からもう一度使いたくなった時に、目当てのアドオンを探し直すのが面倒という場合は、米国Mozillaが運営する「Firefox Add-ons」のサイトでユーザー登録すれば、自分の気に入ったアドオンをコレクションしておくことができる。また、そうして登録したアドオンを「アドオンコレクター」というサービスを使ってまとめておき、一気にインストールできるようパッケージにしておくこともできる。

 今回の連載で取り上げたアドオンをまとめたコレクターも用意しているので、ぜひ一度アクセスしてみてほしい。


今回の特集で取り上げているアドオンをまとめたコレクター


アドオンコレクター

米国Mozillaが運営する「Firefox Add-ons」のサイトには、個人や開発者が自分のページを作って、お気に入りのアドオンを紹介したりコメントを書いたりできるようになっている。また、自分の好きなアドオンをチョイスして「アドオンコレクター」にまとめることで、一括してインストールできるようにすることもできる

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ