マイクロソフト、バルク、マイスターの3社は10日、ISO/IEC27001で求められる要求事項を満たす情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を確立するために必要となる、各種ドキュメントテンプレートを無償で公開すると発表した。
ISMSは、企業などの組織が情報を適切に管理し、機密を守るための包括的な枠組み。コンピュータシステムのセキュリティー対策だけでなく、情報を扱う際の基本的な方針、それに基づいた具体的な計画、計画の実施・運用、一定期間ごとの方針・計画の見直しまで含めた、トータルなリスクマネジメント体系となっている。
今回提供されるテンプレートには、リスクアセスメント関連書式、適用宣言書、ISMSイベントカレンダー、効果測定一覧表といったISMSの導入と運用に関するテンプレート、入退室管理簿、ノートパソコン等持出申請書、ユーザー権限変更申請書、メールアカウント登録申請書、媒体管理簿といった管理策の運用に関連するテンプレートが含まれている。
今後3社は、バルクの提供するポータルサイト「ISO27000s.com」を中心に協業する。テンプレートは同サイトから無料で入手できる。バルクはコンサルティングや運用・活用ノウハウの提供、マイスターは事例サンプルの提供、マイクロソフトはソフトウェア情報やフィードバック、研修などの役割を果たす。