週刊 PC＆周辺機器レビュー 第18回

11型で11時間！ ネットブックを超えたEeePC 1101HA

長時間のキー入力も問題なし

　デザイン重視のコンセプトを持つ製品と聞けば、「操作性が犠牲になりはしないか」と不安になるものだ。その点でもEeePC 1101HAは、結構考えられている。キーボードはデザインの革新性や機能性、人間工学、耐久性などの基準で審査される世界的なデザイン賞(red dot design award)を受賞したもので、キーピッチ約18mmを確保。メインキーはすべて同サイズで、コンパクトキーボードにありがちな右側のキーが小さくなる、ということもない。また、キートップはつや消し加工となっていて、汚れにくく指に馴染むものとなっている。

キーピッチ約18mmのキーボード。キー配置に変わった点はなく、右側キーも小さくなっていないので使いやすい。右下のカーソルキーが判別しにくいものの、価格を考えれば上出来。また、キー表面はマットに仕上げられている

　なお、タッチパッド部分はパームレスト部と一体化されており、小さなドット（突部）が並んでいる部分がセンサー部となる。反応は良く、軽く触れるだけで操作でき、2本指での拡大／縮小操作にも対応するものだ。一方、マウスボタンは1本の金属バーが左右に動くシーソータイプとなっていて、こちらは慣れるまで力の入れ具合に戸惑うこともあった。なお、EeePC 1101HAには光学式マウスが付属する。安定した作業環境では、キーボード左上のタッチパッド無効ボタンを押し、マウスで操作してもいいだろう。

主な付属品。EeePCおなじみのソフトケースと、コンパクトなACアダプター、光学マウスが付属する

タッチパッド無効化ボタンを搭載。タッチパッド誤操作を簡単に防止できるのがいい

　じっくり見る機会の少ない底面にも目をやってみよう。パームレスト直下に大き目の吸気孔があり、中央にメモリーソケットカバーがある程度で、シンプルな構成だ。底面から吸気し、左側面の排気孔へとクーリングが行なわれる。この給排気システムもユーザーの立場で考えられており、常時手を置くパームレストが加熱しないように配慮されているという。