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【ジャパンエキスポ 2009 #03】日本マンガを多数扱う大規模量販店

『NARUTO』900万部のフランスマンガ事情

2009年08月06日 09時00分更新

文● 聞き手=遠藤 諭、取材協力=エチエンヌ・バラール(Etienne Barral / SYSTEM B www.system-b.com)

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「フナック」の日本マンガ売り場
日本の書店にいるような錯覚を覚える「フナック」の日本マンガ売り場。床に座ってマンガを読む子供たちもおり、店員が注意していた。

 「フナック」(fnac)は、フランス国内で88店舗を展開する、ヨドバシカメラ+TSUTAYAともいうべき大型量販店だ。今回取材したモンパルナス店も、ヨドバシ秋葉原店を思わせる広さで、1階がモバイル、2階がPCや大型テレビ、3階、4階が書籍、地下はDVD、CDといった具合で、ほかにギャラリーなどもある。日本のマンガは、初期には専門書店などで売られていたが、現在はこうした量販店や大型スーパーで多数販売されているという。

 特にフナックは、マンガ専門コーナーを設けてきめ細かな棚作りをしていることで知られる。フナックのマンガコーナー担当者に、同店での日本マンガの売り方や客層について聞いた。


―― このマンガ売り場はいつできたのですか?

フナック担当者(以下フナック) 1年半前の改装のタイミングで、マンガ売り場をつくりました。ぐるりと囲んだ棚は、新刊、「SHONEN」(少年)、「SHOJO」(少女)、「SEINEN」(青年)というふうにコーナーが分かれています。

 また、店舗の真ん中あたりは、新作と同じような感覚ですが、話題の作家やマスコミが取り上げた作品を置いています。ほかに担当者のお薦め作品なども並べていて、現在のテーマは「ホラー系マンガ」ですが、ここはひんぱんに変えています。

店内に並ぶ日本マンガ
店内には、『ベルセルク』や『GANTZ』、『20世紀少年』も並ぶ。

―― フナックでは、それぞれの店舗にマンガ売り場があるのですか?

フナック フナックは88店舗を展開していますが、そのうち85店舗に書籍売り場があります。いずれの店舗でも、日本のマンガは扱っています。しかし、当店のようなまとまったマンガ専門の売り場を用意しているところは、まだ数店ですね。レヌとレアーヌの2店舗はフナックの代表的な店舗ですが、この2店はマンガのアンテナショップ的な役割をはたしています。マンガは、出版社にとっても、書店にとっても、かなり大きな売り上げになってきているので、もっと大々的にやるための試みを行っているわけです。

―― どのようなことをお考えなのでしょうか?

フナック 当店ではすでに準備中ですが、マンガ売り場の中には、やはりグッズも入ってよいですよね。たとえば、『BLEACH』(ブリーチ)だったら、フィギュアもいっしょに置くとか、マンガ関係の商品が1つの空間にあればいいと考えています。これは、いずれすべての店舗に広がるのではないかと思っています。

―― マンガの新刊は、毎月どのくらい並ぶのでしょう?

フナック 今月は、ジャパンエキスポの影響で少し多いのですが、新しいシリーズはだいたい10タイトルくらい。通常の月で、新刊が40~50冊くらいでしょうか。

―― 少年、少女、青年のジャンルの比率は?

フナック いちばん大きいのは、やはり少年マンガですね。青年の中には、エロ的なものとか暴力的なものも一部含まれています。

―― BLとかやおいとかは?

フナック 最初は、やおいとかBLとかは少女コーナーに置いていて、見た目だけではわかりませんでした。ですが、内容を考えて、離れたところに置くようにしたところ、結構な人気を得ています。

―― 担当者のお薦めコーナーには、どんな本が並んでるんですか?

フナック マンガ売り場の担当者になったのは1年前なのですが、そのときに勉強のために読みました。そのときに気に入ったのが、『MONSTER』、『ホムンクルス』、『ベルセルク』、『GANTZ』とか……。

―― 販売数はずっと増え続けているのでしょうか?

フナック 実は、昨年のクリスマスから、勢いが少しなくなってきている気がします。いろんな情報があるんですが、出版される本の数が多いことが原因かもしれません。

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