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ニコニコ動画講座の神職人を取材してみた 第4回

プロの犯行現場|ネコ耳&制服美少女を描くっ!【Photoshop編】

2009年08月08日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部、iori イラスト●iori

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影つけのポイントは2つのレイヤーの使い分け、
立体感を出すのはグラデーションツールが決め手

 ここは「乗算」レイヤーと「オーバーレイ」レイヤーを使うのがポイント。オーバーレイは、陰影を強調したいとき、色を乗せたりしたいときにも使える大変便利なもの。SAIやPainterでもこのレイヤーモードはあるので、使ったことのない方は一度試すのがおすすめだ。

 まず乗算レイヤーを新規に作成し、標準ブラシやエアブラシを使ってキャラクターに陰影を付けていく。ここでは実際の影よりやや大げさに陰影をつけておくことで、キャラクターの存在感、立体感を強めている。

乗算レイヤーを新規に作成し、キャラクターに陰影を付けていく。あまりリアルに忠実にしすぎると、のっぺりした印象になってしまうのでちょっと大げさに影を描いている

 つづいて「空気遠近法」を応用して遠近を付けていく。これは遠くのものをボカし、手前のものをくっきりと見せることで、画面の立体感を強めるという効果だ。作業のポイントはグラデーション。画面全体にグラデーションツールを適用していく。

 まずは新規に「オーバーレイ」レイヤーを作成し、左から右にかけて薄くなるようにグラデーションをかける。次に「乗算」レイヤーを作り、今度は右から左にかけて薄くなるように設定する。

まずはオーバーレイのレイヤーを作成し、左から右に薄くなっていくグラデーションをかける。つづいては乗算のレイヤーで、今度は右から左にかけて薄くなるようにグラデーションをかける

 グラデーションをかけたら、2つのレイヤーの不透明度を調整し、手前のコントラストを高めていく。すると、奥に進むに連れて徐々に色が薄くボヤけて見えるようになり、画面に遠近の立体感が生まれてくる。

不透明度を調整し、手前のコントラストを高めてやることで、奥の色が薄くボヤけて見えるように

 この時点で陰影が足りないと感じたら、オーバーレイで作成していたレイヤーをまるごと複製。不透明度をいじることで陰影の強さを調整していくのが◎。

オーバーレイのレイヤーをまるごと複製すると、単純に色の濃さは倍になる。その不透明度を50%にすれば濃さはもともとの1.5倍になるというわけ。これで陰影の強さを調整しよう

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