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買ったからには全部言いたい!「E-P1」の光と影 第1回

オリンパス「E-P1」は「ペン」なのか!?

2009年08月06日 12時00分更新

文● 周防克弥

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とは言っても、とても気に入っている!

発色は色のメリハリがあり、見た目の印象よりも色が強い派手な印象。シャープネスや発色系の設定は標準のままだがこのまま普通に使える。後々設定を細かく変えて好みの発色とシャープネスを見つけ出したい

発色は色のメリハリがあり、見た目の印象よりも色が強い派手な印象。シャープネスや発色系の設定は標準のままだがこのまま普通に使える。後々設定を細かく変えて好みの発色とシャープネスを見つけ出したい

34mm相当と若干広角系のレンズだが解放F値で撮れば背景のぼけた写真になる。2線ぼけはないがぼけてる部分のエッジが立ちすぎな印象。もう少しなだらかにぼけると良いなと思

34mm相当と若干広角系のレンズだが解放F値で撮れば背景のぼけた写真になる。2線ぼけはないがぼけてる部分のエッジが立ちすぎな印象。もう少しなだらかにぼけると良いなと思う

 結構辛口的な感じになってしまったが、実際にはかなりのレベルで気に入ってる。オートフォーカスの動作も一度は最短~無限遠と往復してしまい、瞬時に合わないのが難点ではあるが、それでも十分に早い部類に入ると思う。操作系の反応速度も良く、触っていてストレスを感じない。常に持ち歩くデジカメとしては合格点だ。

 基本的には気になった部分を中心に書いたので不満点ばかりになってしまうが、愛情の裏返しと思ってもらいたい。まだ買ってから数日なので、もしかしたら間違えた使い方をしてる部分もあるかもしれないので、これから使い込んでチェックしていきたい。

 量販店の店頭で見たら本体に張る皮風(?)シートやフードなどがこれからリリースされるようだ。レンズマウントコンバータも色々なメーカーのレンズがつけられるようになるらしい。しばらくの間はサードパーティや純正品もまじえて面白く写真を撮れるよう、試行錯誤を繰り返したい。

 最後に、奇しくもこの原稿を書いてる最中にオリンパスの「米谷美久」氏逝去のニュースを聞いた。米谷氏はペンシリーズや「OM」シリーズ、「XA」の開発設計に携わった生みの親と言える方だ。同氏がいなければペンを初めOMシリーズやXAシリーズは元より「E-P1」も生まれてこなかったかもしれない。

 確実に日本の、いや世界のカメラの歴史に影響を与えた開発者の1人だろう。小学生の頃にOM-2を見てからカメラに興味を持ち、ペンEE-3で写真を撮る楽しみを覚えた僕だ。同氏がペンやOMを作り出してくれていなければカメラマンになっていなかったかもしれない。いままで30年近くペンやOMを使ってきたが、これからも手にするたびに同氏のカメラへの熱く深い情熱を感じながら使い続けると思う。

 米谷美久氏のご冥福を心からお祈りいたします。

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