HDMI端子搭載で動画を大画面テレビで見られる
手ブレ補正機能はボディー内に内蔵する。センサーそのものが動くため、レンズを選ばないで手ブレ補正機能を使用できる。
E-P1の発売とともにマウントアダプターが多くリリースされ、他社製レンズを装着することができるが、そんな状態でも手ブレ補正機能の恩恵にあずかれる。また顔認識機能や同社の「E-620」に採用されている「アートフィルター」機能も搭載される。
動画の記録も可能で、720pのHD動画の記録ができる。本体にはHDMI端子が備わり、ハイビジョンテレビに映し出して見ることも可能だ。動画の記録フォーマットは「AVCHD」ではなく、「AVI」(Motion JPEG、30fps)なのでパソコンとの親和性も高い。なお、動画1ファイルあたりの記録時間は1280×720ドットで7分、640×480ドットで14分と限定されてしまう。
Fnボタンにモニターのオン/オフを割り当ててみたが……
背面には3.0型と大きな液晶モニターを装備する。結構ボタンが多く、十字キーとその周辺がダイアル状になっているほか、親指の当たる部分にメインのダイアルが備わる。
ダイアルが2つあるほか、上部の露出補正ボタン、十字キーの4つの方向がそれぞれボタンになり、真ん中がOKボタン、AEL/AFL(AE/AFロック)、再生ボタン、消去専用ボタン、メニューボタン、Fnボタン、infoボタンと12のボタンがあって操作は煩雑気味だ。慣れるまではどのボタンを押せばどんなメニューを呼び出せるのかちょっと迷うだろう。
工場出荷状態で手ブレ補正がオフになってたのはちょっと意外だった。また細かく設定を色々変えられるのだが、設定メニューも初期出荷状態では非表示になっている。
Fnボタンには様々な機能を割り当てることができ、とりあえずは背面液晶モニターの表示/非表示を割り当てた。光学ビューファインダーで撮ることが多そうだったので、節電も兼ねて液晶をオフにしたのだが、一度再生モードに切り替えると表示オンになってしまうのと、電源の入れ直しでもオンになってしまう。
理想としては通常は液晶消灯、撮影直後のプレビューで表示、プレビューを消したらまた消灯、電源の入れ直しでも消灯のまま、という状態になるといいのだが、液晶をオフにしてるとプレビューまでも表示されない。確認しようとして再生モードにすると撮影モードに切り替えたときに液晶がオンになってしまう。このへんも今後に期待だ。
ほかにも2方向に対応するデジタル水準器がついてるなど、機能は多彩。おいおい細かい機能はチェックしていきたい。
「パンケーキレンズ」キットをチョイス
今回購入したのは17mmレンズ付属のキット(実売11万円前後)である。ズームレンズとの2本キット(実売13万円前後)とどちらにしようか悩んだが、仕事で使うわけではなく、普段のプライベートでの使用メインだし、34mmに相当する17mmなら特に問題はないだろうと判断した。高校生の頃、初めて買った一眼レフにはなぜか35mmのレンズがついてた記憶がよみがえる。
17mmはいわゆる「パンケーキレンズ」と呼ばれる薄型のレンズで、厚みは22mm程度でかなり薄い部類に入る。ただしE-P1自体が結構薄いので、装着した感じではもう少し薄くてもよかったかなと思う。
最短撮影距離は20cmと、34mm相当のレンズとしては寄れる部類に入る。最大口径比は F2.8とまぁ十分な明るさではある。
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