画質比較
バックライトは発色の基本となる存在であり、インクジェットプリンターにたとえるなら印刷用紙の“白さ”に匹敵する。このバックライトをLED化したLGエレクトロニクスの「W2486L-PF」ではとくに色再現性を。また、“超解像”の三菱電機「RDT231WM-S」、“超高解像度”のNECディスプレイソリューションズの「LCD3090WQXi」では、色再現性はもちろん、解像度感も確かめてほしい。
工場出荷時設定
LGエレクトロニクス「W2486L-PF」
三菱電機「RDT231WM-S」
NECディスプレイソリューションズ「LCD3090WQXi」
特殊設定
LGエレクトロニクス「W2486L-PF」
三菱電機「RDT231WM-S」
3機種のユニークモデル
こんな人にオススメ!
前回までは「オレが買うなら」という方向だったが、さすがに方向性が違いすぎるこの3機種にはそれを適用できない。というわけで、今回のみ各機種の傾向を画質を中心に分析してみた。
三菱電機「RDT231WM-S」は格安機でも画質にこだわるユーザーに好適。超解像がなくとも色再現性の高さ、発色の鮮やかさはTN機ではトップクラス。ただ、少々黒ツブレが見えるが、これはガンマ調整などでかなりカバーできる。
NECディスプレイソリューションズ「LCD3090WQXi」の発色は派手さ(強調)がほとんどなく写真編集に向く。ただ、画面サイズに比べて最大輝度が350cdと低いため、明るめの部屋では画面全体が暗く感じるのは要注意。
LGエレクトロニクス「W2486L-PF」はデザイン、エコ性能は素晴らしいが視野角の狭さは正直、致命的と言える。ただ、コントラスト比の高さなど、通常の冷陰極管搭載機を超える高画質化の可能性の高さはひしひしと感じた。まだまだ“初物”なのだからLGエレクトロニクスにはこれからもがんばって欲しい。
画質比較に使用したソフト
Hi-Definition Reference Disk
プロフェッショナル向けテストディスク制作会社キュー・テックが製作したハイビジョン映像・音声用のチェックディスク。高性能最新鋭のハイビジョンカメラで撮影された、暗部階調、色再現、動画解像度などの確認用に適したさまざまな評価映像がブルーレイディスクに収録されている。
音声パートには、山下康介・作曲による7.1chオリジナル音楽を収録。Dolby Digital、dts、リニアPCMの3フォーマットの音質を確認できる。
「Hi-Definition Reference Disc」 QVDB-1003 発売元 株式会社キュー・テック
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