NTT、NTTコミュニケーションズ、NTTデータの3社は、次世代ネットワーク(NGN)などを通じてサービス提供するSaaS事業者への支援策と共同開発成果を発表した。3社はSaaSビジネスの普及促進を支援するため「SaaS over NGN」とする取り組みを2008年3月に開始している。
今回発表されたのは、NTT ComとNTTデータが共同で「SaaS基盤共通機能群」を開発し、SaaS事業者に提供していくというもの。具体的には以下の内容が発表されている。
- 認証基盤機能(多要素認証機能、シングルサインオン機能、ID管理機能)
- SaaSポータル機能
- 料金回収代行機能
- マルチペイメント/クレジット決済機能
- ネットワークゲートウェイ
- Webシステム構築基盤
これにより、SaaS事業者はサービス開発に集中でき、開発したSaaSサービスの普及促進や提供・課金、各種ネットワークへの接続などへの投資リスクを低減できるという。
今後は、NTT ComがSaaS基盤事業(PaaS事業)として「BizCITY for SaaS Provider」を今年8月から受付開始。さらに、他社のSaaS基盤との相互接続も開発・提供していく。
NTTデータは、SaaSサービスの開発・提供を進めるとともに、NTTグループのHaaS(Hardware as a Service)事業などを統合した新しいPaaS事業(仮称:VANADIS PaaS)を開発。年内を目処に、まず同社のSaaSビジネスの適用・展開を進める。また、SaaSサービス事業者への構築支援・営業活動を開始する。