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エイチアイ、ルネサス テクノロジの「SH-NaviJシリーズ」上で動作する
車載機器向け3DUIアプリケーション”Sphere UI”を開発

2008年10月15日 11時30分更新

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エイチアイ、ルネサス テクノロジの「SH-NaviJシリーズ」上で動作する
車載機器向け3DUIアプリケーション”Sphere UI”を開発

 株式会社エイチアイ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長兼CEO:川端一生、以下、エイチアイ)は、株式会社ルネサス テクノロジのローエンドからミッドレンジの車載情報端末(*1)用SoC(*2)「SH-NaviJシリーズ」の「SH77721」上で動作する、高機能3D描画エンジンMascotCapsule® eruption(*3)を利用した車載機器向け3DUIアプリケーション”Sphere UI(仮称)”を開発し、リファレンスアプリケーション(評価版)の提供を開始したことを発表致します。

 MascotCapsule eruptionの高速かつ高精度な3Dグラフィックス描画と、「SH77721」が内蔵している2D/3Dグラフィックスプロセッサを組合せ、これまでカーナビ等の車載機器では実現できなかった、表現力豊かでユーザ満足度の高いGUI(グラフィックスユーザインターフェース)を可能にしました。
 ハイエンドクラスのグラフィックス能力を引出したリファレンスアプリケーションを、車載情報端末向けSoC「SH77721」上でご評価いただけます。

 同リファレンスアプリケーションには、楽曲情報などのデータベース処理能力向上を可能とする株式会社日立製作所(以下、日立製作所)の組込みデータベース " Entier " と組合せた、リファレンスアプリケーションパッケージUIMP(*4)も標準搭載しております。

〔3DUI”Sphere UI(仮称)”+UIMPの主な機能〕
 ・「SH77721」の2D/3Dグラフィックスプロセッサの機能をMascotCapsule eruptionが最大限に引き出し、軽快でクオリティの高い3DUIを実現。
 ・これまでなかった、球体の表面をなでるような新しい操作感を実現した「Sphere UI(仮称)」。
 ・「SH77721」の評価キットとして、MascotCapsule UI(*5)×Entierで開発した、オーディオプレーヤー向けの3DUIリファレンスアプリケーション「UIMP」を実装。
 ・3Dナビゲーション画面に限らず、メニュー画面等においても、リアルかつ高精度な3Dグラフィックスが実現可能。

 本件について、エイチアイの代表取締役社長兼CEO川端一生は、「3DUIへのニーズが大いに高まる中、トップシェアの高性能SoCを持つルネサス テクノロジと、Entierという強力なソリューションを持つ日立製作所の2社と共同で市場のニーズに応えた最先端の開発が進められることを、大変心強く思います。」と述べています。

 ルネサス テクノロジ 業務執行役員 マイコン統括本部 副本部長 兼自動車事業部 事業部長 三木務は、「今後GUIニーズの増大が予想されるカーナビ等の車載情報(以下、CIS)機器に向けた今回の開発により、CIS機器向けで多数の実績を誇るSH-Naviシリーズの最新製品SH77721のグラフィックス能力と高いコストパフォーマンスを実感いただけるとともに、CISソリューションの幅が広がることで、お客様に一層の価値を提供できると考えています。」と述べています。

 日立製作所 ソフトウェア事業部 企画本部 Entier事業推進室 室長 熊本国夫は、「カーナビ等の車載情報端末の分野においては、取り扱うデータが多様化、大容量化しています。豊かな表現能力をもつMascotCapsule UIと,多様なデータを管理できる組込みデータベースEntierを組み合わせたリファレンスアプリケーションパッケージUIMPが、お客様への迅速で高い価値提供を可能にすると確信しています。」と述べています。

 エイチアイは、今後もパートナ企業との連携によりMascotCapsuleの新たな市場に向けての展開を進めると共に、革新的で優れた操作性を持つユーザインターフェースを世界に向けて提案をするべく、研究・開発を進めてまいります。


〔 イベント出展予定 〕
11月19日(水)〜21日(金)にパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2008(組込み総合技術展)」の日立グループブース(展示ホールD ブースNo.E-31)にて、3DUI”Sphere UI(仮称)”+UIMPを展示します。
詳しくは、http://www.jasa.or.jp/et/をご覧ください。


*1車載情報端末
カーナビやカーオーディオを始めとする、ナビゲーションデジタルテレビ・音楽再生などの機能を持つ情報端末機器。CIS(Car Information System)端末とも呼ばれる。

*2 SoC
System on Chip の略。システムの主要機能を搭載したチップ。

*3 MascotCapsule eruption
描画処理の飛躍的な高速化を実現した、OpenGL ES1.0/1.1(Khronos Groupが策定した、組込み機器向け3Dグラフィックス用API)対応の3D描画エンジン。本製品を使用することにより3Dハードウェアアクセラレータの性能を充分に引出し、高いフレームレートのコンテンツを開発することが可能になります。
仕様や機能などの詳細についてはhttp://www.hicorp.co.jp/product/eruption.html をご参照ください。

*4 UIMP
MascotCapsule UI for MusicPlayerの略。
MascotCapsuleを利用し3D演出や楽曲データベースを視覚化する機能を加えたオーディオ機器向け3DUIソリューションと、楽曲情報などのデータベース処理能力向上を可能とする日立製作所の組込みデータベース " Entier " と組合せた新ソリューション「MascotCapsule UI for MusicPlayer × Entier」の、評価用サンプルアプリケーションパッケージ。
詳細については、http://www.hicorp.co.jp/pressroom/for_press/2008/press_080512.htmlをご参照ください。

*Entier(エンティア)は、株式会社日立製作所の日本国およびその他の国における商標です。
*MascotCapsuleは株式会社エイチアイの日本における登録商標です。 
*その他の会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標です。

【組込みデータベースEntier (エンティア) について】
 Entierは、株式会社日立製作所と日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社で共同開発した、組込みシステム向けリレーショナルデータベース管理ソフトウェアです。UIMPの評価用サンプルアプリケーションパッケージでは、アーティスト順に並べられた数万件オーダーの楽曲タイトル全件を、ストレスのないスクロールスピードで素早く閲覧できるなど、MascotCapsule® UIとEntierとの組み合わせによるメリットを体感できます。Entierの詳細については、ホームページ( http://www.hitachi.co.jp/entier/ )をご覧ください。

【エイチアイについて】
 エイチアイは、組込み機器向けミドルウェア開発の分野で市場をリードする研究開発型企業です。主力製品のリアルタイム3D描画エンジン"MascotCapsule"は、国内のキャリア5社をはじめ、アメリカや欧州、韓国、中国など国内外のキャリアならびにキャリア向け端末に採用され、国内及び海外の大手携帯端末メーカともグローバルライセンス契約を結んでおり、搭載端末の世界累計出荷台数は、4億台(2008年3月末時点)を超えています。
 MascotCapsuleを利用した、コンソールゲームにもクオリティの劣らない多様な3Dコンテンツや3Dを利用したユーザインターフェース等が、既に広く提供されています。今後は、家電など携帯端末以外の様々な組込み機器へのエンジン提供も、積極的に行ってまいります。
 詳細については、エイチアイのホームページ( http://www.hicorp.co.jp )を御覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エイチアイ
広報担当:マーケティング部  増田 豊味
E-mail:press@hicorp.co.jp
〒153-0043 東京都目黒区東山1-4-4 
目黒東山ビル5F
Tel:03-3710-9376 Fax:03-5773-8660


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