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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第10回

C3からC7、Nanoへと至るVIAのCPUロードマップ

2009年07月20日 13時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/)

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 CyrixとCentaur(IDT)を買収してCPUメーカーとなった台湾VIA Technologies社(以下VIA)。前回に引き続き、今回は買収後のVIAのCPU開発について語ろう。


出たり消えたり、紆余曲折したVIA/Centaurのロードマップ

 VIAの子会社として引き続きCPU開発を担当するCentaurは、その後も順調に開発を進める。もともとCentaurは人員数十名という、CPU設計会社としては異様なほどに小規模なだけに(後述するNehemiahの頃で70人程度と、当時のCEOであるグレン・ヘンリー氏に聞いた記憶がある。現在も100名程度のはずだ)、インテルやAMDのように毎年や2年ごとに新製品や新アーキテクチャーを投入する、というのは到底不可能である。その結果、平均3年程度で新製品が投入されるというゆったりしたペースになっているが、マーケットを考えればこれで十分というところなのだろう。

 製品投入のペースはともかく、開発計画そのものはかなり意欲的である。1998年から2004年まで、ヘンリー氏は毎年半導体関連学会「MicroProcessor Forum」(MPF)で製品を発表しており、これらの際にロードマップがいろいろ紹介された。ちょっと多いが、以下にそれを示そう。

MPF 2000でのロードマップ(その1)

スライド1 MPF 2000でのロードマップ(その1)。「Mattew」は最終的にキャンセルされたGPU混載型CPUだが、のちに「CoreFusion」という形でMattewのコンセプトは製品化された

MPF 2000でのロードマップ(その2)

スライド2 MPF 2000でのロードマップ(その2)。この頃にはまだ、「C5X」と「CX」という新CPUのプランがあった

MPF 2001でのロードマップ(その1)

スライド3 翌年のMPF 2001でのロードマップ(その1)。早くもMattewが消えた(笑)

MPF 2001でのロードマップ(その2)

スライド4 MPF 2001でのロードマップ(その2)。この時点で「C5M」「C5N」というプランが追加された

MPF 2001でのロードマップ(その3)

スライド5 MPF 2001でのロードマップ(その3)。「C5X」「C5XL」「C5YL」が登場。CXが「CZA」に変化

MPF 2002でのロードマップ(その1)

スライド6 MPF 2002でのロードマップ(その1)。C5Mが消えた

MPF 2002でのロードマップ(その2)

スライド7 MPF 2002でのロードマップ(その2)。C5XL以降の将来製品が複雑怪奇に

FPF 2004でのロードマップ

スライド8 Fall Processor Forum(FPF)2004でのロードマップ。「Not discussed today」とか言われても……。ちなみに2003年はロードマップの公表がなかった

VTF 2004でのVIAのプレゼンテーションより

スライド9 VIA Technology Forum(VTF) 2004でのVIAのプレゼンテーションより。今見ると突っ込みどころいっぱいだ

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