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ユルさやボケの味を楽しむ「LENSBABY MUSE」

2009年07月15日 12時00分更新

文● 小林 伸

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一眼デジカメでトイカメラ的な楽しみを

蛇腹本体は樹脂製なので自由に曲げることができる。ただ、固定ができないので同じ状態で絞りだけ変更して撮影などの場合はフォーカスとアオリ量の再現が難しい

 LENSBABYシリーズには、ほかにも「コンポーザー」や「3G」などがあるが、MUSEはフォーカスとシフトを同時に操作できるので素早い操作を好むユーザーには向いていると思う。

 一方で、正確な量のアオリ(例えば4×5のビューカメラのような)をしたい人には向いていないし、前述したキヤノンやニコンのシフトレンズと同じような効果を求める人にも向いていない。

フォーカスもレンズを前に押し出すか手前に押し込むかだけ。基本の長さは50cm程度のピント位置になっているそうだ。無限遠も自分でファインダーを見ながらピント合わせしなければならない。最短撮影距離は約46cm程度となっている。樹脂製の蛇腹が意外と硬いので伸びづらくその程度止まりなのかも

レンズマウントには連動ピンや接点は何も無い。実絞り優先AEがあるカメラであればAE撮影も可能だが、背面液晶モニターを見ながらのマニュアル撮影でもデジタルカメラであればそれほど困ることは無いだろう

レンズマウントには連動ピンや接点は何も無い。実絞り優先AEがあるカメラであればAE撮影も可能だが、背面液晶モニターを見ながらのマニュアル撮影でもデジタルカメラであればそれほど困ることは無いだろう

 実際に使用してみると、約50㎜という焦点距離はポートレートにいいのだが、スナップや風景などでもこの味を楽しみたいと思うと少し画角が狭く感じる。レンズユニット交換ができるメリットを活かして将来是非広角系の物が出てくることを期待したい。

 遊び感覚でトイカメラを買って出来上がりを楽しんでいたユーザーが、デジタルカメラでも同じように楽しみたい。そういったニーズにマッチする製品。解像力のユルさやボケの味を笑いながら楽しめる人にお勧めしたいレンズだ。

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