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カンタン! iPhoneでBentoを使おう

2009年07月11日 22時29分更新

文● 倉田吉昭、MacPeople編集部

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Mac版に比べて制限も多いが、一緒に使ってこそ真価を発揮

Mac版とiPhone/iPod touch版Bentoで同期

右下の「Sync」ボタンをタップすると、初回はパスコードを表示する

MacのBento 2を起動し、「デバイスと同期の設定」を開く。自分のiPhone/iPod touchをリストから選んでパスコードを入力すれば同期が始まる

 Macとの連携が強力なiPhone/iPod touch版Bentoだが、Mac版のBentoの機能がすべて使えるわけではない。例えばiPhone版では、スマートコレクションや集計機能、表形式の表示、レイアウト表示などが利用できない。画面の広さなどハードウェアの制約もあるのだろうが、データの入力と閲覧ができればいいという、かなり割り切った仕様だ。

 また、データのソートが日本語に対応していない、iCal(カレンダー)のデータにアクセスできない、メディアとして埋め込んだムービーをiPhoneで表示できない──など、iPhone版独自の制限もある。特にiCalに関しては、Mac版Bentoでは標準で利用できるため、使えないのは非常に残念だ。今後の改善を願いたい。

 データベースは、日々のデータ入力と閲覧しやすさがあって初めて価値を持つが、その点iPhoneやiPod touchなら、いつでも手軽に取り出してデータを入力/閲覧できる。いくつかの制限はあるものの、MacとiPhoneの連携で、1+1を3にも4にもする力がある。

 現在のところ、iPhone/iPod touch版のBentoは英語版のみだが、Mac版と同期するとフィールドの項目名などがMac版に合わせて日本語になるので、テンプレートを使った登録がしやすくなる。すでにMac版Bentoを使っていてiPhoneやiPod touchを持っているなら、ぜひ一緒に使ってみよう。まだBentoを利用していないなら、この機会に一度触れてほしい。


iPhone/iPod touchで新規ライブラリーを追加

Bento for iPhone

iPhone/iPod touch版Bento単体でもテンプレートに基づいたライブラリーを作成できる。「New Library」をタップしてテンプレートを選べばいい

Digital Mediaのテンプレートを使ってお気に入りDVDのリストを作成した。日本語のデータはすべて記号類「#」の覧に表示されてしまうため、データをソートするには「英名」項目を作るなどの工夫が必要だ

代表的なテンプレート
Blank 何もフィールドが定義されていない空白のライブラリー。作成するとフィールドの定義から始まる
Projects プロジェクトのメンバーや期日、進行状況といった情報を記録し、プロジェクト管理を行うライブラリー
To Do Items いわゆるTo Doリストを作成する。シンプルで使いやすいが、iCalのTo Doと同期したり、アラームを鳴らす機能はない
Recipes 料理のレシピ集。メディア(写真)やレーティングなど多彩なフィールドが使われており、データベース設計の参考になる
Digital Media 画像、サウンド、ムービーといったデジタルメディアの管理ライブラリー。iPhoneで閲覧できるのは最大10MB
Membership List サークルなどの会員管理のためのライブラリー。通常の名簿機能に加え、参加状況などを記載するフィールドもある
Item Sold オークションで売却したものの管理リスト。売却先や金額、商品の写真、代金の受領の有無などを記入可能
Customers 顧客管理リスト。会社名や役職といった基本的な情報から、会った場所、家族などの名前を記入する欄もある
代表的なテンプレートの一覧。ほかにも合計25種類ものテンプレートが用意されている。内容はMac版のBento 2と同じなのでウェブサイトで確認するといい

iPhone/iPod touchで作成したデータをMacと同期

iPhone/iPod touch版で作成したデータも、Mac版と問題なく同期できる。どちらで変更しても、同期すれば常に最新の状態で閲覧できる



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