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アンダー1万円でプロ級Flashアニメが作れる「Frimo3」を試す!

2009年07月17日 12時00分更新

文● 山本雄三/スタジオボイラー

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Step2 アニメーション#1

 素材が全て揃ったらいよいよアニメーション作業だ。

その1 シンボルについて

 画像をシンボル化するとライブラリに保存され「Frimo3」の様々な効果を発揮出来る様になる。シンボルには3パターンあり、「グラフィック」は配置したタイムラインと同期して動くシンボル、「ムービークリップ」は独立したタイムラインを持つシンボル、「ボタン」はマウスに反応するシンボルだ。

シンボルの種類は3種類。それぞれの特徴を活かして作業をしていく

その2 歩き(モーショントゥイーン)

 さあ、ここからが本番だ。カボを歩かせてみよう。まず「挿入」から新しいシンボルを選択、「ムービークリップ」で「カボ・歩き」と言う名前のシンボルを作る。

 シンボルの編集をしたい時は「ウインドウ」メニューのライブラリから「カボ・歩き」を選択する(シーン1に戻りたい時は画面上の「シーン1」を選択)。つづいて「カボ・歩き」の中に、Step1で作ったカボのグラフィックセット(頭や腕などに分けたもの)をレイヤーに分けて配置する。

まずは前ページで作ったカボのパーツを「カボ・歩き」というシンボルにまとめて配置

 次に関節を設定する作業。腕を変形ツールで選択すると中央に白丸が表示される。これがシンボルの関節部分にあたり、自由に動かすことが出来る。腕や足、頭などの関節を体のつけ根あたりに移動して準備完了だ。

変形ツールで関節は自由に動かせる

 とはいえ歩きの場合、足の動きが主軸になるので足から動かしていこう。

 変形ツールで移動や回転をさせて位置を合わせていく。1フレーム目で右足を前に出し、5フレーム目で左足と交差する。同じように10フレーム目で左足を前に出し、15フレーム目で右足と交差させる。そして再び21フレーム目で右足を前に出せば、原画の完成だ。

 出来上がったら、「ウィンドウ」メニューの「タイムライン」から、「オニンスキン」を選択。「青バンド操作」で、原画同士を透過させて動きを確認しよう!

原画同士を透過させて動きを確認。動きをイメージする

 次は原画と原画の間の動画(中割り)の作業だ。本来なら原画がスム-ズに動くように動画で1枚1枚描いていくのだが、モーショントゥイーン機能を使えばFrimo3が綺麗に中割りをしてくれる。

 1フレーム目を選択し、「挿入」の「モーショントゥイーンを作成」で1フレーム目から5フレーム目までの動画が挿入される。「ウィンドウ」メニューの「プロパティ」から「移動」→「イージング」で速度変化を調整していく。スムーズな動きを目指すべし! 同じ要領で他の原画もモーショントゥイーンさせていく。

モーショントゥイーンで動きをつける。イージングで速度変化を調整し、自然な動きに

 これで「カボ・歩き」は完成したが、このままではループさせる時に1フレーム目と21フレーム目が同じコマでかぶってしまう。なので、「挿入」メニューから「キーフレームに変換」でタイムライン上に20フレーム目を作成し、21フレーム目を消していく。すると綺麗なループが出来上がる。

フレームのつなぎを調整して、きれいにアニメーションさせる

 それでは「カボ・歩き」を使って、実際に画面上を歩かせてみよう。ライブラリの中にある「カボ・歩き」をシーン1にドラッグして配置する。タイムラインで1~60フレームまで間隔を取り、「挿入」メニューの「キーフレームに変換」で60フレーム目を作っていく。

 60フレーム目の「カボ、歩き」を歩き終わる場所まで移動させて、1フレーム目から60フレーム目までをモーショントゥイーンさせる。カボが画面上を60フレーム(2秒)使って、ついに歩いた!

 出来上がったら、プレビュー機能でムービークリップの動きも確認しよう。なお、モーショントゥイーンは移動だけでなくアルファや色なども変えられる。

60フレームまで移動させたら、そこまでモーショントゥイーン。出来上がったらプレビューしよう

Tips:おぼえておくと便利! Frimo3のショートカット集

F5:フレームの挿入
Shift+F5:フレームの削除
F6:キーフレームに変換
Shift+F6:キーフレームのクリア
F7:空のキーフレームに変換
F8:シンボルに変換
Ctrl+z:戻す
Ctrl+y:やり直し
マウス右クリック:困った時のショートカットウィンドウ

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