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4代目となる南極観測船「2代目しらせ」がお披露目!

2009年07月24日 18時00分更新

文● 伊藤 真広

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ヘリ格納庫では南極観測の成果が展示!

 しらせの艦内外の設備見学はここで一段落。最後はこれまでに日本が行なってきた南極観測によって採集された貴重な資料や南極で撮影された写真や映像の上映、そしてこれから南極に向かう“しらせ”に関するパネル展示などがヘリ格納庫にて実施されていた。

南極で発見された隕石は、実際に持ち上げてみることができた。ちなみに日本の昭和基地周辺で多数の隕石が発見されたため、現在日本は世界で最も多くの隕石を保有する国なのだ

南極の氷は、直に触れられるということで大人気。この氷のなかには人間によって汚される前の大気が詰まっているかと思うと感慨深い

南極は、北極と違って大陸があるため、石も採掘される。展示されていたこの巨大な石も、南極で採取されたもの。なお、現在は南極条約により、南極からこれらのものを持ち出すことは禁止されている

パネル展示では、南極の生態系や天体観測で撮影された写真なども展示されていた(極地研究所提供)

日本の歴代砕氷艦としらせの大きさなどを比較したパネル

新しいしらせと各国の砕氷艦の比べたパネル。このパネルを見ると日本のしらせが世界でも有数の砕氷艦であることがわかるだろう

こちらはしらせの廃棄物処理システムの水周りに関して解説するパネル

観測システムに関する展示。新型しらせの目玉は“マルチビーム音響測定装置”。これまでのソナーを使った測定では直下の海底の様子しかわからなかったが、この装置を使えば広範囲の海底の様子を観測できるようになる

最後は搭載される“CH-101”に関するパネル。先代のしらせで活躍した“S-61A”と比べて一回り以上大きく、輸送能力も向上している

7月25日・26日にまた一般公開!

 2代目しらせを5月の一般公開で見逃してしまったという人に朗報がある。7月18日から26日まで横浜港で開催される“海フェスタよこはま”の25日と26日の2日間、大さん橋埠頭で、しらせの一般公開が実施される予定だ。
 この機会を逃すとしらせは南極へと旅立ってしまう。興味がある人は、ぜひ足を運んでもらいたい。

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