このページの本文へ

Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第18回

BladeCenterの管理コストを大幅削減!

日本IBM、Xeon 5500対応のブレードサーバ管理ソフト

2009年07月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 日本IBMは7月2日、ブレードサーバ管理製品の新バージョン「IBM BladeCenter Open Fabric Manager(BOFM) V3.0」を発表した。これは、同社のブレードサーバ「BladeCenter」を大規模に導入している環境で、効率的な管理を行なうためのソフトウェア。ブレードサーバが壊れた際に自動的に代替ブレードをネットワークに接続したり、新規に追加したブレードやブレードシャーシを自動的にネットワークに接続するネットワークの仮想化を実現する。

BOFM V3.0で新たに対応するブレードサーバ「BladeCenter HS22」

 BOFMは、ネットワークのアドレスの仮想化を行ない、需要に応じてネットワーク構成を拡張できる機能(プロビジョニング)を備える。「Basic」と呼ばれるブレードシャーシに予め導入されているソフトウェアが、ブレードサーバのMACアドレスやワールドワイドネーム(SANの機器が持つ識別名)を仮想化して設定し、ブレードサーバがネットワークを介してほかのサーバやストレージに容易に接続できるようになる。さらに、ブレードを管理する無償のシステム管理ソフトウェア「IBM System Director V6.1」を搭載した管理サーバに、「Advanced Upgrade」と呼ばれるソフトウェアを導入することで、新しいブレードサーバのネットワークへの接続や切り替えが自動的に行なえることが可能だ

 今回発表されたBOFM V3.0では、上記の機能をインテルの最新CPU「Xeon 5500番台」を搭載した「BladeCenter HS22」にも搭載できるようになった。また、従来のバージョンでは、新規に追加したブレードサーバやブレードシャーシのネットワークへの接続の際には、手動で仮想アドレスを設定する必要があったが、BOFM V3.0では新しいブレードサーバやシャーシを追加した際、仮想アドレスの設定が自動的に更新され、ネットワーク設定を自動的に行なうことが可能になる。

 BOFM V3.0の価格(税込)は、Basicが24万1500円、Advanced Upgradeが31万5000円。

カテゴリートップへ

この連載の記事