彩色#4 白スク~白ニーソ編
ここからが佳境、水着からニーソックスにかけてだ。白い色に影をつける際は、影には必ず何か別の色を乗せること。灰色だと喪服のように渋いイメージになってしまうので、光源の設定や与えたい印象によって寒色/暖色に変更していく。
こちらもやはり影の色で「描いていく」イメージにした方がいい。線画で描いたシワに1つずつ影を入れては削っていくという繰り返しになるのだが、むしろ影で新たなシワを描いていくというくらいのイメージで考えておいたほうがいい。ちなみにシワの影は1つずつ新しいレイヤーを作っている。
ここでも重要になるのは反射光。素材感を意識してあまり強めにしないように。ツヤツヤにしすぎるとボンデージのように不自然な光沢になってしまう。また、描き終えた影のレイヤーを複製するだけで影を自然な形で「濃く」することができるワザも覚えておきたい。
影を入れる際、水着の場合は、腰骨のラインをごく薄く入れておくと説得力が生まれる。あまり濃くしすぎるといやらしいイメージになってしまうので加減が必要という。また、スクリーンキャプチャーの右肩に注目してほしいのだが、実際はできるはずのない影、「ウソ影」を作ることで空間にまとまりを作るのもポイントだ。
さてさて次は白ニーソ。細かく影を入れすぎてしまうとゴチャゴチャになってしまうので、あえてまとめてしまうのがポイントという。足首から指先までのラインは細かく影をつけるが、まずは足全体をざっくりと塗り、ボカシをかけていく。
腿のように曲面になる部分は強くボカシを入れる。ひざや、くるぶしなど骨に当たる部分はくっきりさせること。ブラシサイズを細かく調整して、メリハリをつけていくことが必要だ。
最後は水着とニーソックスをまとめて「反射光」と「明るめの影」で微調整。反射光は消しゴムではなく、細めの鉛筆で描いていく。水着のサイドに入っている線を浮き立たせて立体感を持たせる。「明るめの影」は、水着の影全体を選択して下部にレイヤーを作成。肌の影を描いたときと同様に太陽光に近い黄色を載せていく。
ちなみにハイライトは白なので描かなくても大丈夫。描きたい場合は別の色を載せてから描くことになるが、その場合は濡れたようなイメージになる。
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