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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第108回

函館の朝市で出会った猫たち

2009年07月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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函館にて。お店の前で番をしてる猫。風格があります(2009年6月 ニコン D90)

 久々に旅猫シリーズ。今回は北海道。なんと函館まで猫を撮りに行ってきたのである……といっても、たまたま函館に旅行に行くことになり、わたしにとって「旅行に行く」と「撮影に行く」は同義であり、函館といえば港、漁港の近くといえば猫っ、ああ、猫の1匹でも撮って帰らないと話にならない、というわけで。

 初めて訪れる街で猫を探す、となるとなかなか難しい。偶然出会うことはあっても探してると見つからないのが猫。

 ほとんどリサーチせずに旅に出るのは悪い癖だが、現地へ行ってみると、どうも朝市ってものがあるらしい。早朝の朝市なら猫がいるに違いない。ただ朝7時半では遅かった。そうだよな。もう朝市目当ての観光客が大勢いて騒がしいもの。

 今度行くことがあれば、ちゃんと朝5時くらいから狙ってみます。やっぱリサーチは大事です。

 観光客が少ない路地ならいるんじゃないかとカメラを持ってふらふらしていると、朝市のはずれ、海産物がウリ(まあこの辺の店はたいていそう)の飲食店の隣の駐車場で猫を発見。白いクルマのボンネットに乗って寛いでる。

駐車場で猫を発見っ(2009年6月 ニコン D90)

 そっと近づくと、人に馴れているのかなかなか逃げない。これはラッキー、と思ったら、上の方から怒鳴り声。びっくりして見上げると、我々じゃなくて、猫に「そこに乗るんじゃない」と怒ってたのでありました。

 この猫は飼われてるのか自由猫なのか、いずれにせよこのお店が世話してるのは確かなようで、ひょいと店と塀の間を見ると、ちょっと汚れてるけど、白いふさふさした猫も発見。青い目が涼しげでいい。

白い長毛種だけど茶色が少しまじった貫禄のある猫。夏は暑そう(2009年6月 ニコン D90)

 夏は暑そうな長毛猫である。よく見るとちょっと茶が混じってる。ボンネット上の猫と血縁関係にあるのかも。撮ってると突然「にゃあ」と叫んで上に飛び上がった。

高いところに飛び移る寸前。路地で日陰だったので、飛んだ瞬間のカットはぶれてて使えませんでした。残念(2009年6月 ニコン D90)

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