頭の体操的デュアルモード
佐野 じゃあデュアルモードから説明しましょう。デュアルモードには「デッキA」「デッキB」があって、それぞれ別のセッション※1をロードできます。
―― それが「2台分」の意味ですね。
佐野 そうです。試しにDS-10に入っているデモ曲「DEMO1」をAに、「DEMO2」をBにロードして同時に鳴らしてみましょう。では本邦初公開!
ヨナオ わーっ、すごいすごい! AとBの切り替えで、DEMO1とDEMO2どちらも編集できるわけですね。
佐野 AのソングでBのパターンも鳴るんですが、ただAとBのパターンは一対なんです。
―― デッキAがパターン1ならデッキBもパターン1。デッキAでパターン1、デッキBでパターン2のような組み合わせはできないということですね。
佐野 AとBでソングは独立していて、ソングAからデッキBのミュートもプログラムできるんです。だから片方のデッキのトラックを全てミュートすれば、32パターン相当になるということです。
―― かなりややこしい話ですが、DS-10ユーザーには面白いはずですね。従来どおりの6トラックで良ければ倍の32パターン、今まで通り16パターンでよければ倍の12トラックが使える。これは頭使いますね。
佐野 そうなんですよ、感覚じゃなくて、理屈で考えなければならないところはあります。
baker デッキAの再生中にデッキBにセッションを読み込むことはできないんですか?
佐野 それはできないです。最初にロードしないと。
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*1 楽曲データを保存する際の単位。16のパターン、音色設定、ソングのデータをひとまとまりにしたもの。