無線データ通信用ルーターはゲーム機を繋ぐのに便利
自宅無線LANのセキュリティ確保にも
FTTHなどの固定回線を契約しているなら「わざわざ自宅で無線データ通信を使うことなんてない」「前ページで紹介したような機器なんて要らない」という人もいるかもしれない。
そのような人にとっても、無線データ通信を自宅で使うことが役に立つ場面が有り得る。それがニンテンドーDSを自宅の無線LANに参加させている場合だ。
ニンテンドーDSは標準で無線LAN機能を搭載しており、ゲームのネット対戦などに利用している人も多いだろう。しかし、無線の暗号化技術はWEPにしか対応していない。
そのためニンテンドーDSを無線LAN経由でインターネットに接続しようとしたら、ネットワーク全体を「WPA2-PSK」といった最新の強固な暗号化技術ではなく、WEPに合わせる必要が生じる。結果として無線LAN全体のセキュリティレベルが下がってしまうこととなる(ニンテンドーDSi本体はWPA2に対応するが、従来のDS用ソフトはWEPしか利用できない)。
WEPの暗号キーは、とあるツールを使えば10秒もかからず解読できるとされている。実際には無線LANアクセスポイントに接続する機器を制限するなどの設定ににより、不正なアクセスは防げるかもしれない。それでも無線通信自体を傍受される可能性も有り得る。
こういったセキュリティの問題を回避するために、自宅のPC環境は強固な暗号化を施した無線LANで固めておき、ニンテンドーDSのインターネットアクセスには無線データ通信と前述の対応ルーターで分離するという手が有効になるのだ。
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