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本当に使える無線データ通信はこれだ! 第4回

自宅回線はもう不要 無線データ通信ですべてをこなす

2009年06月29日 18時00分更新

文● 二瓶 朗、ASCII.jp編集部

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自宅でも外出先でも!
無線データ通信端末用の無線ルーターを使おう

 無線データ通信の回線を自宅で使う場合、もっとも手っ取り早い方法はUSB接続タイプの端末を使うことだ。普段はノートPCに繋いでいる端末を、自宅のデスクトップPCに付け替えればいいだけだ。でも、これでは同時に1台のPCしかインターネットに接続できない。

USB型端末を流用する

USB型端末であればモバイルノートと自宅のデスクトップの両方でデータ通信を利用できる。ただし、1度に1台だけしか繋げられない

 そこで最近注目を集めているのが、無線データ通信端末用の無線ルーターだ。具体的にはインターネット接続用のLAN端子(ADSLモデムなどをつなぐのに使用)に代わって、USBポートやカードスロットが用意された無線ルーターで、ここにデータ端末をつないでインターネットに接続するものだ。

 これらの製品の多くは無線LAN経由で複数のPCやゲーム機などとインターネット接続を共有するが、有線ポートを搭載するタイプもあるので、PCをLANケーブルで接続することもできる。今回はその代表的な製品を紹介する。

自宅で使うのに最適
アイ・オー・データ機器「WN-G54/DCR」

 WN-G54/DCRは、一般的な無線LAN対応のブロードバンドルーターと同様に据え置いて使うタイプの製品だ。

WN-G54/DCR

WN-G54/DCR

 まずはPCとルーターを有線で接続してWebブラウザからアクセスし、初期設定を行なってから使用可能となる。設定自体はウィザードにしたがうだけで簡単に完了する。

 設定後はUSBポートかカードスロットにデータ通信アダプターを繋ぐだけで自動的に通信が開始し、抜けば通信が終了する。端末を外出先へ持ち出したり、帰宅後に再度繋ぐ際も余計な操作が不要なので日常的に使う際に使い勝手がいい。

 対応アダプターは、イー・モバイル、ドコモ、ウィルコムのUSB型/カード型端末に比較的広く対応する。外出先ではノートPCを持ち歩くから、ルーターによる回線の共有は自宅だけで十分というユーザーには第一候補となる製品だ。実売価格は約1万4000円。

WN-G54/DCRの設定画面

設定画面ではブロードバンドルーターとほぼ同様の設定を行なえる

WN-G54/DCR
対応アダプター
(一部)
イー・モバイル D21HW/D21LC/D12HW/D12LC/D02HW/D11LC(USB接続型)、D21NE/D02NE/D01NE(PCカード型)、D03HW(要変換アダプター)
NTTドコモ L-02A/A2502(USB接続型)
au W06K/W05K(要変換アダプター)
ウィルコム WS002IN(USB接続型)、AX530S(PCカード型)、AX530IN(要変換アダプター)
無線LAN IEEE802.11b/g(WEP、WPA、WPA2)
サイズ 幅26.7×奥行き92×高さ136mm

小型ボディ&コンセント直差しで持ち運びに便利
「ホームアンテナ for イー・モバイル」

ホームアンテナ for イー・モバイル

ホームアンテナ for イー・モバイル

 第3回でも紹介した公衆無線LANサービス「ワイヤレスゲート」が、ヨドバシカメラ限定で販売している製品。小型の本体に加えて、差し込みプラグが一体化した設計で、コンセントを発見すればそこがすぐに公衆無線LANのアクセスポイントになる。

 なお、接続できる無線データ端末はイー・モバイルのUSBアダプターの一部に限定される点には注意したい。

 出荷時点ですでに暗号化キーなどの設定が済んでおり、端末を接続してPCから無線LAN接続を行なうだけでインターネットにアクセスできる。詳細設定は、無線接続後にWebブラウザから可能。

ホームアンテナ for イー・モバイルの設定画面

ホームアンテナ for イー・モバイルの設定画面

ホームアンテナ for イー・モバイル
対応アダプター イー・モバイル D21LC/D21HW/D12HW/D12LC/D02HW/D11LC/D01HW(USB接続型)
無線LAN IEEE802.11b/g(WEP、WPA)
サイズ 幅30×奥行き77×高さ90mm

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