地味に気になるプロバイダーの料金
月額の支払いという観点では、キャリアから請求される料金ばかりを気にしがちだが、サービスによって「プロバイダー料」も毎月支払わなければならない。
第1回でも一部触れているが、まずプロバイダー料金が不要なのが、イー・モバイルとUQ WiMAXのサービス。メールなどのサービスは用意されていないが、ASCII.jpの読者ならインターネットに接続さえすればいい、という人がほとんどのはずだ。
逆に必要なのが、ドコモとauとウィルコムの各社。
この中でウィルコムについては、主要なプロバイダーのほとんどがAIR-EDGEによる接続に対応している。しかもADSLやFTTHの常時接続回線を契約しているユーザーに対しては、無料で提供しているケースが多い。まずは同社のリストに、自分が加入しているプロバイダーが含まれているか確認するのがいいだろう。
別途加入が必要な場合も、ウィルコムが用意している「PRIN」が上限1575円なのに対し、IIJmioは315円。PRINは別途契約が不要なメリットもあるが、料金を抑えるならば、これらのサービスを利用するといいだろう。
ドコモやauについては定額制専用のアクセスポイントが必要で、対応しているプロバイダーはグッと少なくなる。ドコモが運営している「mopera U」は840円、KDDIが運営する「au.NET」は945円かかるが、これもまた前述のIIJmioでともに420円になる。
たまにしか使わない人には
1日定額制のサービスも
モバイル通信を行なう人でも、毎日PCを持ち歩く人ばかりではないだろう。1ヵ月に1度、または出張や帰省のときだけ使う、という人もいるはずだ。そんな人は月額の定額制サービスはコストパフォーマンスがあまり良くない。しかし、1日だけ利用するといった定額サービスも存在する。
まずイー・モバイルのEMチャージは「1時間315円」「1日630円」「7日2205円」「30日4410円」と期間を決めて利用できるサービスだ。中でも30日コースは4410円と通常のデータプランより安価なので、うまく使えば普段のデータ通信量を節約できる。
料金の支払いはプリペイド型で、使うときだけ事前に申し込むことにより定額制になる。普段は1MBあたり63円の従量制になっているのでやや注意して利用する必要がある。
なお、イー・モバイルの公式オンラインショップでは、あらかじめチャージがされた比較的格安の端末も用意されているので、手軽さという面でもメリットがある。
UQ WiMAXも10月から1日単位の定額制を開始予定。料金は1日600円である。詳細は不明だが、専用ページで利用申請をしてから使う仕組みでEMチャージと同種のサービスになりそうだ。ノートPCの標準機能として、WiMAXが組み込まれるようになると、必要なときだけお金を払って使える便利なサービスになりそうだ。
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