第2回ではデータ通信サービスを実際に契約した場合にかかる費用を、具体的に見ていこう。ここでは候補になりやすいイー・モバイルとNTTドコモのサービスを中心に取り上げる。ネットブックが大幅に安くなるセットモデルが本当にお得なのかどうかについても分析する。
データ通信で必要なのは端末代+月額料金
データ通信サービスの料金システムは基本的にはケータイと同じだ。最初に店頭に行って端末代を支払って契約した後に、契約事務手数料、そして毎月の料金が請求される。端末が長期契約などを前提に安く販売されているのも、通常のケータイと同様である。
具体的にはイー・モバイルなら、
端末代=0円~2万円程度
+
契約事務手数料=2835円
+
月額料金=4980円(データプラン+新にねん利用時)
となる。前回(関連記事)も紹介したが二段階の定額制の場合、下限額と上限額があるが、自宅のPC感覚でインターネットを利用した場合、すぐに上限額に達するので、下限額がいくら安くてもあまり意味はない。毎月複数回使う機会があるという人は上限額だけを見ればOKだ。
また、多くの料金プランや割引サービスは2年契約となっている。この場合、途中で解約すると解除料の支払いが発生するので注意が必要だ。特に現在のデータ通信サービスの動向を見ていると、1年後にはさらに良いサービスが出ている可能性がある。さらに解除料の仕組みも事業者やプランによって細かく異なる。
たとえばイー・モバイルの「新にねん」は、端末が2万4000円割り引かれる代わりに、契約解除料は最初の月に解約すると2万4000円。以後毎月解除料が1000円ずつ減っていく仕組みになっている。
イー・モバイルの「新にねん」での契約解除料 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
開始月 | 1ヵ月経過 | 2ヵ月経過 | 3ヵ月経過 | …… | 23ヵ月経過 | 24ヵ月経過 |
2万4000円 | 2万4000円 | 2万3000円 | 2万2000円 | …… | 2000円 | 1000円 |
一方そのような“縛り”が基本的にないのがUQ WiMAX。唯一契約してから30日以内に解約した場合のみ解除料が2100円発生するものの、以後はいつ解約しても解除料などは取られない。もともと端末は1万円台前半と安く、契約のしやすさではとても優れたサービスと言える。
さて次のページでは、イー・モバイルの「新にねん」に契約しても大丈夫なのか、また縛りの無い契約を選ぶべきなのか、具体的な数字で見ていこう。
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