サービスエリアの広さで圧倒
NTTドコモ
NTTドコモの無線データ通信サービスの特徴は?
- 日本のほとんどの市町村で下り7.2Mbps
- 混雑しにくい安定した速度
- 用意されている端末の種類が少ない
- 月額料金の総計はやや高め
- サービスが一部制限されている
3G系サービスでイー・モバイルに続くチョイスになるのが、NTTドコモの「定額データプラン」。音声でシェアトップのドコモだけににインフラが最も整っており、ほぼ全国の市町村で下り7.2Mbpsのサービスが利用できる。
さらに速度が下り最大384kbpsに落ちるものの、通常のFOMAエリアでもデータ通信が可能。実際離島など他社が対応していないエリアもカバーしている。インフラが整っている分、ユーザーが多くても速度が落ちにくいのもドコモの強みだ。
ただしバックボーンへの負荷を意識してか、動画配信サービスやIP電話系サービスの一部が利用できない点は注意が必要だ。ビジネスユースの場合はあまり気にならない範囲に制限が留められているが、個人での利用であれば少々気になる。どのようなサービスが利用できないかは第5回で詳しく掲載する。
実質的な料金は7000円弱
料金プランは7月から新しくなり「定額データプラン スタンダード」に変わる。通常のケータイと同様にバリューコースも選択でき、その場合の月額利用料金は2000円~9765円。上限の金額が高いように感じるが、実際には2年契約が前提の「定額データ割」を適用すると1000円~5985円になるので、この組み合わせが基本になるだろう(ただし契約期間中の解約は9975~2万6880円の手数料が必要)。
ただし「定額データプラン」はイー・モバイルと異なり、プロバイダーの契約が必要となる。ドコモが提供している「mopera U」は840円。これが前述の5985円に上乗せされる。
USB接続型の端末が現在の主流
一方弱点と感じられるのが端末の少なさ。カード型、USB型があるものの必要最低限。店頭には置いてないこともある。端末の価格はもちろん、ネットブックとのセット販売での割引サービスなど、店舗によってさまざまな形で提供されているのでよく確認した上で契約してほしい。
NTTドコモ | ||
---|---|---|
加入プラン | 定額データプラン スタンダード バリュー +定額データ割 |
|
最大通信速度(下り) | 3.6Mbps/7.2Mbps | |
最大通信速度(上り) | 384kbps/5.7Mbps | |
月額料金 | 1000(~約2.9MB)円~5985円(約17.4MB~) | |
契約期間 | 2年契約 | |
契約解除料 | 9975~2万6880円 | |
プロバイダー料金 | 840円(mopera Uの場合) |
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