無線ブロードバンドサービスの先駆者
イー・モバイル
イー・モバイルの無線データ通信サービスの特徴は?
- 東名阪の都市部はほぼフルカバー
- データ端末を豊富に用意
- プロバイダ不要で誰でも簡単に使える
- 地方のサービスエリアはやや狭い
- 都市部を中心に最近はやや混雑気味?
Mbpsクラスの定額制の無線データ通信サービスで先駆者となったイー・モバイル。量販店の店頭ではネットブックとのセット販売でおなじみの存在だ。
サービスエリアは東名阪については地下などを除いてほぼカバー。都市部であればほとんど不満なく繋げることができる。エリアは今も拡大中で、今年度中には東名阪の地下鉄をフルにサポートする予定である。
ただ、ユーザーが増えたことで回線が混雑し、サービス開始当初よりも速度が落ちたという話も聞く。とはいえ、他社のサービスと比べて極端に遅いわけではないようだ。
現在もっとも一般的なのは下り7.2Mbps、上り1.4Mbps
端末は接続タイプ、通信速度などの違いによって非常に種類が多い。通信速度については今から購入するなら、下りは最高7.2Mbps対応の端末になるだろう。上りについては、最高384kbps/1.4Mbps/5.8Mbpsの3種類。上り5.8Mbpsの対応エリアはまだ都市圏の一部駅周辺などに限られるが、1.4Mbpsについては比較的広がっている。数MB程度のメールを送信する場合において分単位で差が出るので、できれば1.4Mbps対応端末を選びたい。
上り1.4Mbps対応の人気モデル
下り21MbpsのHSPA+のサービスが8月よりスタート
さらに8月上旬からは最大下り21.6Mbpsの「HSPA+」を用いた新サービスを開始する(関連記事)。サービスエリアは今年中で人口カバー率60%を目指す。街中でのスピードについては、実際に始まってみないとよくわからない部分もあるが期待のサービスと言える。
スマートフォンや音声端末でもデータ通信が可能
また、同社は音声通話サービスも展開している。同社のケータイやスマートフォンはデータ通信用として使うことができ、しかも音声通話系プランで契約していてもパケット料金はMAX4980円(オプションが必要)。イー・モバイルのスマートフォンを持っている人は新たにデータ通信カードを購入しなくてもいい。
二段階の定額制サービスを提供するも
通信量の上限は基本的には同じ
データ通信系の料金プランのうち、主に選択肢に入ってくるのは「スーパーライトデータプラン」と「データプラン」の2種類。前者は二段階の定額制で、2年契約を前提とする「新にねん」との組み合わせ時は月1000~4980円。後者は純粋な定額制プランで同じく「新にねん」との組み合わせ時で月4980円。なおプロバイダー料金は不要だが、メールなどのサービスは用意されていない。
特典などに多少の違いこそあれど、毎月使うのならどちらにしても最終的には同じ料金だ。ちなみに最大21Mbpsのサービスだけは別プランになり、「スーパーライトデータプラン21」「データプラン21」は新にねんとの組み合わせで、上限がともに5980円。つまり1000円高となる。
またネットブックとセットで「0円」「1円」などで購入する場合は、「スーパーライトデータプラン にねんMAX」という特別な料金プランに加入する。これは月2900~6880円と月額で1900円のプラスとなる。前述のとおり、こちらの詳細は第2回で解説する。
イー・モバイル | |||
---|---|---|---|
加入プラン | データプラン +新にねん |
スーパーライトデータプラン +新にねん |
スーパーライトデータプラン+ にねんMAX |
最大通信速度(下り) | 3.6Mbps/7.2Mbps | ||
最大通信速度(上り) | 384kbps/1.4Mbps/5.8Mbps | ||
月額料金 | 4980円 | 1000(~約3MB)円 ~4980円(約14.5MB~) |
2900(~約3MB)円 ~6880円(約14.5MB~) |
契約期間 | 2年契約 | ||
契約解除料 | ~2万4000円(1ヵ月ごとに1000円減額) | ~6万9600円(1ヵ月ごとに2900円減額) | |
プロバイダー料金 | 不要 |
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